「あの…先生/何か変なことおっしゃってません?」「大人の事情ってヤツでさぁ…/ガキ嫌いだけど教師やらねーとオレ ガチヤバイんだよ!!/だからお前ら…/ぜーーったいオレに面倒かけんなよ!!/な!」 『ガキ教室』小沢としお 作、秋田書店『週刊少年チャンピオン』掲載(20……
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第174夜 現代に咲く古式ゆかしい心地よさ…『チマちゃんの和箪笥』
「名前って……/私は和久井朝子ですが」「じゃあよく聞いて/朝子さん/朝子さんが この道を望んでるんじゃなくて/朝子さんの中の童(わらべ)が この道を望んでるの/その童が入部したのよ/敬意をはらって命名させてもらったわ」

『チマちゃんの和箪笥』佐野未央子 作、集英社『コーラス』(付録「和コーラス」にて読切掲載)→『ココハナ』掲載(2011年7月~2012年10月)
面倒くさがりの大学生、和久井朝子(わくい・あさこ)は、ある朝ふいに着物で暮らしてみたいと思う。何となく周囲に合わせた服を買って生きてきたことを無駄と感じたのだ。
何かに導かれるように朝子が門を叩いたのは、風変わりなサークル「和ノ道倶楽部」。和服美人な部長、高岡文子(たかおか・ふみこ)に「自分の中の童」を「チマ」と名づけられ、朝子=チマは和の道を歩み出す。
数年後、大学を卒業し、幾つかの経験を積んだ朝子は、祖母の照子(てるこ)が住む東北のとある小さな城下町で、着物を扱う「千麻や」を営んでいた。商売としてはかつかつではあるものの、祖母や近所の人々とのおしゃべり、訪れるお客との交流を通じて朝子の忙しくも穏やかな日々は流れていく。
そんなある日、彼女は「和ノ道倶楽部」の先輩で部長と親密だった光本真祥(こうもと まさき)と再会する。今は紡績会社の若き経営者となった光本は、朝子にある提案を持ち掛ける。
旧い習慣の残る城下町で、朝子の戸惑いは続く。彼女の中のチマは、まだ何も云わない——。
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【一会】『蟲師 特別編 日蝕む翳』……再会と、満ち欠けへの祈り
桜も終わって、そろそろ緑が眩しい季節になりました。 この季節に合わせたかのような濃緑が目に染みる表紙で現れた本書『蟲師 特別篇 日蝕む翳』。以前100夜100漫で扱った『蟲師』(第114夜)の続編、というか新エピソードが描かれています。昨年末に『アフタヌーン』で……
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第172夜 不気味で偉大な、その図形から逃げられない…『うずまき』
「最近オレ、この町がいやでしょうがないんだ。/この町にいたらどうにかなっちまうぜ。」「どうして?」「どうしてって…君は何も感じないのか?/オレは昼間、この町を離れているからよけいに感じる…/この町の駅のホームに降りたつたびにめまいを覚える…/この町はオレを幻惑しようとしている…!……
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【一会】『七つの大罪 8』……その者の名前、マーリン
祝アニメ化、ということで徐々に出版社も力を入れ始めている気がする『七つの大罪』。単行本の刊行ペースは2か月に1巻のようですね。 今回の8巻で、なんとなーく、メリオダスたちが罪を着せられている10年前の王国転覆疑惑事件の手がかりらしきものが示されてきました。メリオ……
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第171夜 思い出になる日々を、呑気さで奏でよう…『けいおん!』
「梓 さっき何で私が外バン組まないのか聞いたよね/やっぱり私はこのメンバーとバンドするのが楽しいんだと思う/お茶飲んだり/だらだらすることもあるけど/それも必要な時間なんだよ」「……本当に?」「多分…」 『けいおん!』かきふらい 作、芳文社『まんがタイムきらら』……
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第170夜 千々に乱れる世界にその死を想え…『さよならもいわずに』
「昨日現像に出した写真を取りに行く/いつもの道/いつもの駅前/何故……/一体 何故/何故キホが!?/何故 あなたではなく………」 『さよならもいわずに』上野顕太郎 作、エンターブレイン『月刊コミックビーム』掲載(2009年7月~2010年4月) 「ヒマだからな!……
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第169夜 誰かに何かを伝える、全ての人に…『マンガで読む「分かりやすい表現」の技術』
「ばあちゃん/私 このチャンスに懸けてみようと思います/このリーフレットをちゃんと作り上げることができたら私/私はここにいられるんじゃないかって思うんです」 『マンガで読む「分かりやすい表現」の技術』藤沢晃治 原案、カノウ 漫画、銀杏社 構成、講談社ブルーバックス(……
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第168夜 髷と笑いの軌跡…『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!』
「ご、ごめんね。なんか変な奴ばっかりで…/けど、よかったら見学くらいしていってよ!」「(いい!)」「林田達のかけ合いは、桃ちゃんのお笑い心に火をつけた!」 『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!』モリタイシ 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(2002年7月~2005……
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第167夜 誰もが旅人で、だから帰る処が必要だ…『ホテルポパン』
「客室は10/でも1日に予約をいれるのは8組まで/夫婦かカップル/女性同士のみ/そんなんでもやっていけた時代の話だ」 『ホテルポパン』有間しのぶ作、竹書房『まんがくらぶ』掲載2003年12月~2008年11月)+書き下ろし スキー客すら寄り付かない山奥に建つ小さ……

