100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 恋愛 」 一覧

【一会】『プリンセスメゾン 5』……つづく日常の中で生きる

プリンセスメゾン(5) (ビッグコミックス)

 26歳、年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)のマンション購入を主軸に、様ざまな人物の暮らしと、住まいと、そして孤独を描いた漫画『プリンセスメゾン』。5巻が出たのは、2018年の3月。もう2年以上前の話になってしまいました。

 ながらく自分が記事を書くのを中断している間に、既に6巻で完結した本作ではありますが。改めて5巻から、内容と感想を書いていきたいと思います。

 今巻では、マンションを買って実際に住み始めた幸のその後はもちろん、幸と友人関係となったマンションギャラリーの契約社員・要(かなめ)さんに訪れた転機、そしてこれまでの巻でもそうだったように、彼女達と緩やかに繋がる幾人かの女性の暮らしと住まいと、そして孤独が描かれています。だいたいページ順に見ていくことにします。
(さらに…)

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【一会】『七つの大罪 35』……六強激突、強欲の終わり

 聖騎士を中心とした人間と、悪魔のような魔神族、天使を思わせる女神族など多種族の関係と戦いを描きつつ、やがてアーサー王伝説に至るとされる、鈴木央氏の古英国ファンタジー『七つの大罪』。間が開いてしまいましたが、1月刊行の現最新刊35巻を読みましたので、概要や感想などを書きま……

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【一会】『乙嫁語り 11』……いざ復路の旅へ

 姉さん女房なアミルとカルルクという若夫婦を筆頭に、中央アジアの諸地域における人々の結婚と生活を描いている『乙嫁語り』。最新刊の11巻も読みましたので、色々と書き記したいと思います。  今巻はほぼ全編、スミスさんのお話。中央アジアの文化に興味を抱き、イギリスからやっ……

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【一会】『乙嫁語り 10』……それぞれ人生の使い方

 年上のお嫁さんアミルと、まだ少年と云った方が近い風情の夫カルルク。2人と家族たちの生活から始まり、19世紀の中央アジア諸方の結婚と夫婦を描く『乙嫁語り』。先日11巻が刊行されましたが、先に2月刊行の10巻について書きたいと思います。  前巻のあとがき漫画での予……

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【一会】『3月のライオン 13』……“勇者の場所”に立てる者、望みながら叶わぬ者

 15歳でプロ棋士となり、対局に高校生活に悩んだり悔やんだりしつつ成長する桐山零(きりやま・れい)を主人公に置き、棋士たちの群像劇と、東京・月島界隈を思わせる“川の見える町”三月町に暮らす、あかり・ひなた・モモの川本家3姉妹の日々を描く『3月のライオン』。現状の最新巻であ……

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【一会】『銀の匙 Silver Spoon 14』……想い、叶う。それはそうと急展開

 札幌で勉強漬けだった中学生活から、逃げるように十勝の大蝦夷農業高校に進学した八軒勇吾(はちけん・ゆうご)。彼の価値観の転換と“本当にやりたいこと”の探索を中心に、淡い恋と部活動、そしてひたすら農地と家畜と労働の群像劇を描いてきた『銀の匙 Silver Spoon』の……

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【一会】『少女ファイト 14』……順調な勝ち上がり、不穏な場外戦

 最強レベルの実力と弱いメンタルを兼ね備えた女子高生バレーボール選手・大石練(おおいし・ねり)と、彼女の所属する黒曜谷高校女子バレー部が、ヒール的役どころを甘んじて引き受けて活躍する様を描く『少女ファイト』。ほぼ13巻時の予告どおり、昨年7月に14巻が刊行されています……

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【一会】『七つの大罪 28』……良くも悪くも、因果は巡る

 多種族による7人だけの騎士団〈七つの大罪〉と、世を滅ぼそうとする魔神族の戦い、そしてその背後にある魔神族と女神族という対立する二種族間に芽生えた愛の悲劇を描く『七つの大罪』。過日に引き続き、昨年10月刊行の28巻について語ります。  ちなみに今巻の限定版はキラキラ缶バ……

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【一会】『七つの大罪 27』……憂心去らぬ、再集結

 魔の血を受け継ぎながら平和を願ったメリオダスを団長に、様々な種族が集った7人の騎士団〈七つの大罪〉の戦いと、過去の因縁を解き明かし、アーサー王の伝説へと連なる前日譚『七つの大罪』。27巻が出たのは去年7月です。既に29巻まで出ている本作ですが、まずは今巻から、読んで思っ……

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【一会】『月影ベイベ 9(完)』……一切は、楽の音と共に流れていきます

 毎年9月初頭に行われる富山市八尾の風習「おわら風の盆」までの季節を舞台に、高校生の佐伯光(さえき・ひかる)と峰岸蛍子(みねぎし・ほたるこ)を始めとした「おわら」に親しむ高校生たちと、それを見守る光の伯父にあたる佐伯円(――・まどか)を始めとした大人たちの群像も描いた……

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