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第168夜 髷と笑いの軌跡…『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!』
「ご、ごめんね。なんか変な奴ばっかりで…/けど、よかったら見学くらいしていってよ!」「(いい!)」「林田達のかけ合いは、桃ちゃんのお笑い心に火をつけた!」

『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!』モリタイシ 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(2002年7月~2005年6月)
県内でも指折りの進学校、県立伊手高校で、1年生ながら柔道部部長を務めることになった林田亀太郎(はやしだ・かめたろう)は燃えていた。3年程前までは強豪校として知られた伊手高柔道部だが、現在2年生の部員は不在、そして6月で3年生たちも引退、残された1年生は全員初心者という、まことに厳しい状況にあった。
そんなわけで、林田は3年生から部長に指名されたのだ。自分が柔道を始めるきっかけになった名作漫画『柔道バカ一代』を読み返し、必ず部を復活させ、全国一を目指すと気合いを入れる林田だが、ほどなく1年生の半数も辞めてしまう。
残った部員は変人ばかり。性衝動の赴くままに生きる危険人物の皮村薫(かわむら・かおる)、力士体型でオネエ系、別人格を持つ自分のちょんまげ“チョメジ”を意のままに操り「ちょんまげ番長」の名をほしいままにする藤原虎呂助(ふじわら・ころすけ)、人間離れした巨大さと寝起きの悪さで恐れられながらも心優しい三浦単一(みうら・たんいち)、美形なのに男が好きでテンションが上がっては林田をどこかへさらう“変態貴公子”こと東菊千代(あずま・きくちよ)の4人に、ツッコミを入れつつも、柔道をさせるべく、林田の努力は続く。
そんな魔窟に現れたのは、小柄なお嬢様、ベリ子こと綾川苺(あやかわ・いちご)と、彼女に付き合って様子を見に来た、林田あこがれの人にして実はお笑い好きの森桃里(もり・ももり)の2人の女子生徒。後々には後輩たちも加わって、彼ら伊手高生による、柔道したりしなかったり(むしろしない方が多い?)、ラブありコメありたまにマジありの、新生柔道部の3年間が始まるのだった。
