漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 熱い 」 一覧

【一会】『3月のライオン 13』……“勇者の場所”に立てる者、望みながら叶わぬ者

3月のライオン  13 (ヤングアニマルコミックス)

 15歳でプロ棋士となり、対局に高校生活に悩んだり悔やんだりしつつ成長する桐山零(きりやま・れい)を主人公に置き、棋士たちの群像劇と、東京・月島界隈を思わせる“川の見える町”三月町に暮らす、あかり・ひなた・モモの川本家3姉妹の日々を描く『3月のライオン』。現状の最新巻である13巻の刊行は、昨年9月です。1年経っちゃいましたが、読んで思ったことなどを書き残したいと思います。

 内容に行く前に特筆したいのは、特装版の付録である「おでかけエコバッグ」のこと。幾つも限定版付録に言及してきましたが、実用部門に限れば間違いなく歴代1位の出来だと思います。
 口の部分のファスナー、折りたたみ用のボタン、分かる人にだけ分かる落ち着いたデザインと三拍子そろっており、監修を担当された羽海野先生らしい目配りがされた一品でしょう。入手から1年が経とうとしている今でも鞄に忍ばせ、予期せず荷物が増えた時などに大活躍してもらっています。

(さらに…)

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【一会】『Pumpkin Scissors 21』…… 今、押込めていた「正義」を語ろう

 そろそろ刊行が1年前になろうか(2017年8月刊行)という事実に戦きますが、それでも『Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)』第21巻について、色々と書こうと思います。  長らく続いた“帝国”と“共和国”の戦争。停戦から3年を経ても、その傷痕は種々の……

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【一会】『双亡亭壊すべし 7』……2つの再会と、2つの遭遇

 地上の悪意と遙か彼方からの悪意。双方が絡み合って建立されたかのような奇妙な館〈双亡亭〉をめぐり、総理が、能力者たちが、異星からの帰還者が、父を亡くした子どもが、そして絵描きが死力を尽くす宇宙的怪奇熱情活劇『双亡亭壊すべし』。つい先日刊行の7巻に追いつきました。概要と思っ……

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【一会】『双亡亭壊すべし 6』……命を振り絞るということ

 呪わしいおばけ屋敷に対抗する人間たちの知恵と能力を結集した、亡者VS生者の物語と思いきや、屋敷に干渉する宇宙の彼方からの意思が明らかとなり、にわかにSFチックホラーアクションの色を帯びてきた『双亡亭壊すべし』。先日に引き続いて、昨年10月刊行の6巻について書きたいと思い……

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【一会】『双亡亭壊すべし 5』……黒と哄笑の来歴

 絵描きを目指す凧葉務(たこは・つとむ)、短刀を用いて魔を祓う刀巫覡(かたなふげき)の柘植紅(つげ・くれない)と、その弟・立木緑朗(たちき・ろくろう)、そして45年前の飛行機事故から変貌した姿で生還した凧葉青一(――・せいいち)。その4人を中心に、謎と悪意に満ちた館〈双亡……

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【一会】『月影ベイベ 9(完)』……一切は、楽の音と共に流れていきます

 毎年9月初頭に行われる富山市八尾の風習「おわら風の盆」までの季節を舞台に、高校生の佐伯光(さえき・ひかる)と峰岸蛍子(みねぎし・ほたるこ)を始めとした「おわら」に親しむ高校生たちと、それを見守る光の伯父にあたる佐伯円(――・まどか)を始めとした大人たちの群像も描いた……

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【一会】『双亡亭壊すべし 4』……彼方から来たらんとするもの

 東京都豊島区に建つ、謎めいて不吉な建築物〈双亡亭〉が引き起こす奇怪な出来事と、そこに巻き込まれ、これを破壊せんとする者たちを描いた『双亡亭壊すべし』。4巻が刊行されたのは4月のことです。既に先月下旬に5巻が出ていますが、追っかけで思ったことを書いておきましょう。  〈……

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【一会】『猫瞽女―ネコゴゼ― 4(完)』……ここぞ胸突き八丁、けじめの刻

 戦後まもなくソ連に占領され、共産主義が台頭したパラレルな1950年代の日本を舞台に、擬人化された猫たちによる遊侠活劇を描いた『猫瞽女―ネコゴゼ―』。完結巻となる4巻が、今春刊行されました。  盲目の女芸能者・瞽女(ごぜ)にして三味線に仕込んだ暗殺剣の達人でもある夜梅(……

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【一会】『ダンジョン飯 4』……決戦の果て、癒やしのひと時と暗雲

 コンピューターRPGを思わせるダンジョンの中、その深層でドラゴンに喰われた仲間を救うため、生息するモンスターを調理して栄養補給しつつ冒険を進める一行を描いた『ダンジョン飯』。4巻が出たのも2月の話になってしまいましたが、改めてその概要と感想を記したいと思います。  ち……

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【一会】『双亡亭壊すべし 3』……人は、辛い過去の奴隷ではない

 東京都豊島区にある“おばけ屋敷”、双亡亭が引き起こす奇怪な凶事と、そこに巻き込まれ、これを破壊せんとする人間たちのドラマ『双亡亭壊すべし』の3巻が、1月に刊行されました。ついに双亡亭内に侵入した駆け出し絵描きの青年・凧葉務(たこは・つとむ)と魔を払う〈刀巫覡(かたなふげ……

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