人間、妖精族、巨人族、そして女神族と魔神族。幾つもの種族による長い戦いと、それらを越えた幾つもの恋仲が描き出すイングリッシュファンタジー『七つの大罪』34巻(昨年11月刊行)を読みました。その内容とコメントを綴りたいと思います。 四戒禁の異形 33巻にて、魔神……
「 能力 」 一覧
【一会】『七つの大罪 39』……ラストバトルを君らと
ラストスパートに入り怒濤の展開が続く、それぞれの“罪”を背負った七人が中心となって織り成される英雄譚『七つの大罪』。引き続き、39巻の内容を追って行きたいと思います。
物語の開幕は、前巻から引き続き、〈七つの大罪〉団長である〈憤怒の罪(ドラゴン・シン)〉メリオダスと、その弟ゼルドリスの身体を乗っ取った魔神王との戦いの舞台であるソールズベリーの湖から。
前巻ラストで駆けつけてきた仲間たちに、巻き込みたくないメリオダスは「帰れ」と云います。けれど、バンたちが異口同音に云うとおり、やっぱりここは力を合わせなくてはならないでしょう。何しろ相手は最高神と渡り合う魔神王です。
再び心の戦場へ
結局メリオダスも承知して、戦いは〈七つの大罪〉VS魔神王という構図に。しかし、ソールズベリーの魔法の湖から供給される魔力で、魔神王の元来の魔力である「支配者(ザ・ルーラー)」が使用可能になりつつあります。これは、自身への攻撃・弱体化を全て治癒・強化に反転させるという反則のような魔力です。
とはいえ、魔力のオン/オフは魔神王の目視による判断によるもののようで、フェイントなどはそれなりに通用する様子。その辺りを逆手に取りつつ、やはりメリオダスが魔神王に身体を乗っ取られた時と同じように、外界で渡り合いながら、内的世界にも入り込んで、本来の身体の持ち主であるゼルドリスの意識を回復させるしかないようです。
広告
-
【一会】『七つの大罪 33』……その男、マエル
ついに人間・女神族の同盟軍と魔神族の戦闘が始まった、騎士と魔力のイングランドファンタジー『七つの大罪』。前巻32巻では、魔神族〈十戒〉の一角、「慈愛」のエスタロッサの狂乱ぶりが描かれましたが、今巻33巻はどのように展開するでしょうか。 劇場版 七つの大……
-
【一会】『七つの大罪 32』……「沈黙」と「慈愛」に纏わる諸事情
前巻31巻にて、リオネス王国を中心とする聖騎士と騎士団〈七つの大罪〉を始めとする人間たち、彼らと当座の同盟関係にある女神族、これに対する魔神族による戦いの火ぶたが切って落とされた『七つの大罪』。戦いの序盤を描いた、昨年6月刊行の32巻を、引き続き読み進めます。 「……
-
【一会】『七つの大罪 31』……英雄不在の聖戦へ
闇の魔神族、光の女神族、そして騎士団〈七つの大罪〉と人間たちという3つの勢力による戦いがクローズアップされてきた『七つの大罪』。先日に引き続き、昨年4月刊行の31巻を読みたいと思います。 神と人との盟約 前巻ラストにて、女神族の〈四大天使〉の一角リュドシエ……
-
【一会】『七つの大罪 30』……神・魔・人の三陣営
昨年は劇場版アニメ化も果たした、「アーサー王伝説」に連なる剣戟と魔力のイングランド・ファンタジー『七つの大罪』。既に35巻がこの17日に刊行済みですが、未読だった昨年2月刊行の30巻から、ぐいっと追いかけていきたいと思います。 ちなみに、30巻の限定版付録は「ミニ画……
-
【一会】『3×3EYES(サザンアイズ) 鬼籍の闇の契約者 3』……若き死者たちの“しゃべり場”
先だって2巻について言及した『3×3EYES 鬼籍の闇の契約者』。12年ほど前(『3×3EYES』本編[100夜100漫第100夜]を参照)はオカルトアクションど真ん中という感じでしたが、今エピソードではその中にも「平和とは何か」というテーマが織り込まれ、一味違った味わ……
-
【一会】『双亡亭壊すべし 7』……2つの再会と、2つの遭遇
地上の悪意と遙か彼方からの悪意。双方が絡み合って建立されたかのような奇妙な館〈双亡亭〉をめぐり、総理が、能力者たちが、異星からの帰還者が、父を亡くした子どもが、そして絵描きが死力を尽くす宇宙的怪奇熱情活劇『双亡亭壊すべし』。つい先日刊行の7巻に追いつきました。概要と思っ……
-
【一会】『七つの大罪 29』……動く状況、去らぬピンチ
年明けから三度アニメ化もされた『七つの大罪』。エリザベスをめぐって歩んできた、メリオダスの3000年にわたる過酷な時間が明かされ、“騎士団〈七つの大罪〉と魔神族との戦い”や“アーサー王伝説にどう繋がるか”ということに加えて、“彼と彼女の終着点”も気になることになってきま……
-
【一会】『七つの大罪 28』……良くも悪くも、因果は巡る
多種族による7人だけの騎士団〈七つの大罪〉と、世を滅ぼそうとする魔神族の戦い、そしてその背後にある魔神族と女神族という対立する二種族間に芽生えた愛の悲劇を描く『七つの大罪』。過日に引き続き、昨年10月刊行の28巻について語ります。 ちなみに今巻の限定版はキラキラ缶バ……