26歳、年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)のマンション購入を主軸に、様ざまな人物の暮らしと、住まいと、そして孤独を描いた漫画『プリンセスメゾン』。5巻が出たのは、2018年の3月。もう2年以上前の話になってしまいました。 ながらく自分が記事を書……
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【一会】『プリンセスメゾン 6』(完)……そして今日も暮らしが始まる
居酒屋勤務で年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)のマンション購入の顛末を描きながら、彼女と関係が有ったり無かったりする人々(主に女性たち)の、暮らしと住まいと孤独を描いた漫画『プリンセスメゾン』。
最終巻となる2019年の1月刊行の6巻を読みました。その感想などを世界最遅と思われる今、語りたいと思います。
伊達家の人々
今巻の冒頭から描かれているのは、持井動産のリーダー格で幸の物件探しも全面バックアップしてくれた、伊達さんの実家の様子です。昨年の年末年始は実家に戻らなかった(3巻参照)彼ですが、そのときの宣言通り、今年は帰ったようですね。
物語の開始当初こそ、ずいぶんとドライに見えた伊達さんでしたが(1巻を読み直して驚きました)、実家の人々との関わり方はとてもウェット。振り返ってみれば、ボートに乗れないところなど、意外と感情が表に出る人物だったようにも思います。
そんな彼の実家ですが、団地の一角にありました。普段は彼のお母さんが一人暮らしをしており、そこに子ども達が集まるのが伊達家のお正月のよう。伊達さんには上に2人のお姉さんがいるようですが、なかなか大変な人たちみたいです。
(さらに…)
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