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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 日別アーカイブ:2014年04月26日 」 一覧

第173夜 その軽さに隠された、真摯な心と苦い過去…『ガキ教室』

「あの…先生/何か変なことおっしゃってません?」「大人の事情ってヤツでさぁ…/ガキ嫌いだけど教師やらねーとオレ ガチヤバイんだよ!!/だからお前ら…/ぜーーったいオレに面倒かけんなよ!!/な!」


ガキ教室 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ガキ教室小沢としお 作、秋田書店『週刊少年チャンピオン』掲載(2012年1月~12月)

 桃山中学校の数学教師として着任した片桐晶(かたぎり・あきら)。茶髪にカルい挨拶と、教師とは思えないほどの彼のチャラさに職員室の面々は困惑する。
 それもそのはず、彼の前職はホスト、さらにその前はバブリーな投資ファンドのサラリーマンだったのだから。就職する先々で人に騙され多額の借金を背負った彼を、かつての彼の里親で、いまは桃山中の民間人校長をしている華沢(はなざわ)校長が「借金を肩代わりする代わりに」と引っ張ってきたのだ。
 あくまで校長に借りた金を返すまでの仕事のつもりの晶は、担任になった1年3組の生徒たちにいきなり「ガキが大っ嫌い」と言い放つ。副担任の野坂萌(のさか・もえ)は頭を抱え、同僚の多くが「続く訳ない」と思ったのだが、意外や意外、調子よくも誠実な晶は次第に生徒や父兄、教職員の信頼を得手いくのだった。
 とはいえ、まだまだ「ガキ」な中学生を教える現場にはトラブルが山ほど起こる。万引きした生徒への対応、モンスターペアレント、野球部内の確執、不登校&引きこもり、ネット社会との付き合い方、勉強が“できる子”と“できない子”−−。
 つぎつぎ巻き起こる事件に、テキトーながらも頑張る晶の教師生活は続く。それはやがて、彼が教師になるのを散々しぶった、彼自身の哀しい過去を問う出来事へと繋がっていくのだった。

(さらに…)

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