100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『3×3EYES(サザンアイズ) 幻獣の森の遭難者 2』……「世界崩壊」の真相と、まだ知れぬ深遠

3×3EYES 幻獣の森の遭難者(2) (ヤングマガジンコミックス)

 アジアン・オカルティックな伝奇ロマン『3×3EYES』(100夜100漫第100夜)の12年ぶりの正統的続編『3×3EYES 幻獣の森の遭難者』、予告よりも気持ち早く、11月初旬の2巻刊行となりました。獣魔の卵の存在を掴んでやってきたパリで、八雲を捕獲しようとする謎の女子高生たちとベナレスの元配下に接触した第1巻でしたが、パリ地下での戦いがメインとなる今巻で、彼らの狙いがある程度は明らかになってきた印象です。

 今巻の開幕は、八雲を狙う首謀者である片羽根のグリフィン、ノルマルテと、彼に協力する甲子美智瑠(きのえね・みちる)の過去と出会いのモノローグから。どうも美智瑠たちノルマルテに協力する女子高生たちは、みんな何らかの病気に罹っていた(美智瑠自身は今も罹っている)ところをノルマルテに救われたようです。対するノルマルテはベナレスの配下でしたが、獣魔術の台頭によって自分の存在価値を見失った苦い過去があるようで。
 状況を整理すると、ノルマルテ達は八雲の不死性を利用して“世界の崩壊”を止めるべく動いているようですが、当初彼らと行動を共にしていたゲゲネイスとウコバクは別の狙いがある模様。それが表面化し、ゲゲネイス組VSノルマルテ組&八雲たちという構図になりつつあるということでしょうか。

(さらに…)

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【一会】『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 3(完)』……原子炉建屋へ。そして一旦の中締め

 2月発刊の2巻から8か月。この10月に竜田一人先生の『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』のとりあえずの最終巻となる3巻が刊行となりました。前巻について書いた時は、発刊予告があまりアテにならないかも、と書きましたが、思いがけず予告通りのリリースでした。  作中の……

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【一会】『七つの大罪 17』……それぞれの試練の時

 ここのところ更新が刊行に追い付いていないで恐縮ですが、先月発刊の『七つの大罪』17巻を読みましたので書き留めておきます。ちなみに今巻の限定版には付箋ブックが付属。これはけっこう実用的かもしれません。  今巻はずばり、いわゆる修行の巻と云えるでしょう。メリオダス……

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【探訪】コミティア114参加記録…コンパクトにして濃厚。

 2015/11/15  漫事探訪

 今日(11/15)は2015年最後のコミティア114の開催日だった。例によって参加記録を残しておこう。  ちなみに過去の記録は下のリンクから。 【探訪】コミティア113参加記録…しとしと雨の中、じっくり回る 【探訪】コミティア112参加記録…大遅刻だけど、けっこう混雑……

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【一会】『3月のライオン 11』……対峙の果てと残された者の虚脱

 17歳の少年プロ棋士、桐山零(きりやま・れい)の孤独な戦いと棋士の世界、そして、そんな零を家族のように受け入れる、あかり・ひなた・モモの3姉妹を中心とする川本家のドラマを描く『3月のライオン』。前巻から9か月ほどで11巻の刊行となりました。刊行からひと月ほど経ってしまい……

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【一会】『白暮のクロニクル 6』……異質達はすれ違い、物語は加速する

 いわゆる吸血鬼的存在“オキナガ”と、それを管理する厚生労働省夜間衛生管理課(通称やえいかん)という構図を遠景に、夜衛管の新人・伏木あかり(ふせぎ・――)と、88歳の少年“オキナガ”雪村魁(ゆきむら・かい)のコンビがオキナガ絡みの事件を追っていく『白暮のクロニクル』。もう……

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【一会】『コトノバドライブ 2』……緩やかに拡がる彼女の世界

 ヒゲの店長(けっこう剃っちゃってますが)と2人でスパゲティ屋を切り盛りしつつ日々を暮らす、すーちゃんの日常に、1話あたり1つ、ほんの5分間の不思議を織り交ぜて綴られる小エピソード集『コトノバドライブ』の2巻が先月刊行されました。今巻はカラーページが無いのがちょっと残念で……

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【一会】『月影ベイベ 6』……大人の強さ、大人の弱さ

 富山県八尾の伝統舞踊“おわら”を遠景に、“おわら”の踊り手である高校生の佐伯光(さえき・ひかる)と峰岸蛍子(みねぎし・ほたるこ)、光の伯父である佐伯円(――・まどか)の三角関係を中心とした人間模様を描く『月影べイベ』も、先月6巻の発刊となりました。実際の富山市八尾町での……

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【一会】『孤独のグルメ 2』……18年ぶり。無邪気さと、変わらぬ自由さ

 個人で輸入雑貨を商う井之頭五郎(いのがしら・ごろう)が、主に都内の街で見知らぬ飲食店に入り、そこでの食事や湧き起こってくる想念を淡々と描き流す食事漫画『孤独のグルメ』(100夜100漫第63夜)。その第2巻が、実に18年の歳月を経て刊行されました。1996年までの連載で……

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【一会】『七つの大罪 16』……自ら失策を選ぶ強さ

 ご無沙汰してしまいました。発刊から1か月以上経ちましたが、『七つの大罪』16巻について書くと致しましょう。今巻も限定版にはオリジナルのDVDが付属しています(今回はギャグタッチみたいです)。  今巻のポイントは、大きく分けて2つでしょう。ドレファスとヘンドリクセン……

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