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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 日別アーカイブ:2014年02月23日 」 一覧

第153夜 全ては、街の中で過ぎていく…『今日も渋谷のはじっこで』

「わたしはちょっと東京に染まりすぎたのかな/戻れないんだよ/わたしはもう/きっと/地元の習慣は合わない/……/いいね/きみにはまだ/帰れるところがある/夏休みが終われば帰れるんでしょ/わたしには/終わりなんてないけど」


今日も渋谷のはじっこで (Feelコミックス)

今日も渋谷のはじっこで平尾アウリ 作、祥伝社『FEEL YOUNG』掲載(2013年2月~同9月)

 「若者の街」、渋谷。けれどもそれは、輝きばかり満ちる街という意味とは違う。
 23歳の奈央(なお)と沙織(さおり)といつき、18歳の逢(あい)と22歳の陸(りく)、22歳だった穂乃と17歳だった恭平、そして、16歳の「りお」。
 制服ファッションで十代を偽り春を売る。友人も知らない自分の趣味を、“ストーカー”と共有する。妹の彼氏の本性を知り、にわかに共犯関係が成立する。看護師と役者という夢破れて嘘をつく。自分に合わない仕事に苛立ち周囲が見えなくなる。あてども無い「未来」に、心が分からなくなる。
 それら全ては、街の片隅のありふれた出来事。時は過ぎ、ただ若者たちは生きていく。

(さらに…)

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