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第149夜 中学教師と生徒達、全身全霊でぶつかります…『鈴木先生』
「問題児にも/カミサマにも/手のかからないいい子にも囲まれて−−−−/回想モードは終了だ!!/今日も/こいつらに/全力で教えよう/めいっぱい クールに…/せいいっぱい 真摯に-−−−」

『鈴木先生』武富健治 作、双葉社『漫画アクション』掲載(2005年5月~2011年11月)
東京都内の区立緋桜山中学校の二年A組担任の国語教師、鈴木先生。中堅と云うには若いくらいのキャリアながら、独特の指導と洞察力で生徒の信頼を集めている。
とはいえ、多感な中学二年生の担任を勤めるのは並大抵のことではない。生徒たち、時には教師や地域社会も巻き込んで勃発する事件の数々に、鈴木先生を始め職員室の面々は大わらわだ。
それでも鈴木先生は腐らない。自分が憧れにも似た気持ちを抱いている“カミサマ”小川蘇美(おがわ・そみ)、お転婆だけど芯の通った中村加奈(なかむら・かな)たち生徒の力も借りながら、思考に思考を重ねて問題との対話を繰り広げていく。恋人の秦麻美(はた・あさみ)との私生活にも気配りをしながら。
些細な、けれど当事者の生徒には大きな幾つもの出来事。恋愛と性愛について。なんの事情もない生徒ということ。避妊は是か非か。教師の乱心と暴力について。民主主義と選挙というシステムについて。人々が演じることの集合体としての社会と、そこに愛想を尽かすことについて――。
事件は山積みだ。しかし、だからこそ己の経験と信条と全身全霊で、鈴木先生は生徒たちに向き合う――。
