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第147夜 ぐちゃぐちゃな、自意識と外界の間で…『空が灰色だから』
「物心も付いてない頃/家族で出かけた遠い町 太陽光を浴び黄金色に燃えていた麦畑に今度は私が連れていくから/火が鎮まるまでお話しよう/その後は一緒に流れ星を探そう/古旅館の頼りない窓を優しく開けてせーので見上げた夜空には/星なんてひとつもなくて」

『空が灰色だから』阿部共美 作、秋田書店『週刊少年チャンピオン』掲載(2011年8月〜2013年1月)
過剰気味な自意識を抱えて生きている人がいる。そういう人の、考えることややることは、この上もなく苦く、甘酸っぱく、時には優しさに満ちあふれ、それでいて悪魔のように無慈悲で、戦慄するほどに軽々しい。
10代女子を中心とした人々の日常にそっと顔を覗かせる、うす曇りのような出来事たち。そんな白くもあり黒くもある断片を綴ったエピソード群。
