前巻からやはり3か月で刊行となった『白暮のクロニクル』第3巻。今巻は、日付の入ったやや唐突な導入から。その夜、岐阜県矢尻沢(やじりさわ)集落で、ある終結を見た事件の発端へと、話は遡ります。 全国で“オキナガ”の失踪(というか転出届を出さない引越し?)が続出し、主人公……
【探訪準備】2014夏 コミックマーケット86に備える
今回は、いつもと趣きを変えて探訪前の準備について書き留めたい。
開催まであと10日を切ったコミケ86(8/15~17開催)。自分自身も夏のコミケは久しぶりだし、新たにコミケに参加する方や、もしかしたら他のイベントに参加する方にとっても役立つかもしれないと思うので。
夏のコミケは、言ってみれば登っても涼しくならない山に連日登り、しかも現地で採集した重い岩石標本を持って帰ってくるようなもの。重要なのは、いかに持っていく荷物を少なくしつつ、過酷な環境下で体調を維持できるか、である(冗談とかでなく、本当に過酷です)。
以下、いくつかのポイントごとに記載してみよう。
大前提&必須事項
夏でも冬でも、ひとまずこれらの点に目配りは必須だろう。
カタログ(配置図)チェック
コミケに参加するとしても、どこにどういうサークルがあるのかを知らなければ、思い通りのものは手に入らないだろう。冊子版(特定の書店で購入可)、DVD版(特定の書店あるいは共信印刷の特設サイトで購入可)、Web版があるので、いずれかを事前によくチェックしておきたい。当日は目当てを書き込んだ配置図だけ切り取って手に持つとよい。
滞在時間の決定
その日どれだけ会場にいるかを想定することは、持っていく装備の軽重に関わるので最重要。事前にしっかりとした予定を立てたい。
睡眠
基本中の基本。たとえ眠れなくても、横になって目をつぶるだけでも多少は元気が回復する。眠れないシチュエーションが相当考えられるけど、少しでも睡眠はとろう。。
広告
-
【一会】『ギガントマキア』……全存在を巻き込んだリングのただ中で、咆える
『ベルセルク』があまりにも有名な、というか、それ以外の作品はこのところ手がけておられなかった三浦健太郎氏ですが、数えてみれば今作『ギガントマキア』が実に24年ぶりとのこと。武論尊氏の原作で書いた『ジャパン』以来ということになるんでしょうか。24年という年月を思え……
-
第184夜 ズレとは、絶望であり希望でもある…『となりの怪物くん』
「ハルのお陰で私は2倍忙しくなった/私のことだけじゃなくて/私以外のことも考えなきゃいけなくなったから」[他人(ひと)と関わる限り/傷ついたり/傷つけられたり/それでも/ひとを求めてしまうのは]「…まあ/しかたないか/きっと/そういうものなんだろう」 『となりの怪物……
-
第183夜 その苦界を愛した男の、稚気と危機と機知…『じょなめけ』
「癖かな……」「癖?」「俺ぁ子供の頃から茶屋で働いて/客が望むものをまず考えろとたたきこまれて育った/そういうのはもう抜けねぇよ/ずっと裏方でやってきたんだ/“板元”って稼業は世の中全部を客にした茶屋さ/だから俺はやれば最高の板元に……/日本一の裏方になる自信があるんだ」 ……
-
【一会】『少女ファイト 11』……誰だって古傷が堪えていないわけじゃない
今回も新たに言及する漫画です。100夜100漫の方でも『BAMBOO BLADE』(第182夜)を語ってますし、“女子高生部活モノ(体育系)”がマイブームなのかもしれません。 さて、この『少女ファイト』、概要としては、姉(既に故人)への複雑な感情を紛らわすために……
-
第182夜 構えたそれは、自他の纜(ともづな)…『BAMBOO BLADE』
「コジロー先生」「キリノ」「だったらこれから実績をつくればいいじゃないですか」「これから……?」「そーです! この剣道部をもっともっと強くして――/全国大会に出場させるんですよ!!/誰もが認める結果を残せば/誰も何も言えなくなりますよ!!」 『BAMBOO BLAD……
-
【一会】『Pumpkin Scissors 18』……絶望に瀕しながらも動く人間と、死人を造る死人
ここでは初めて言及する『Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)』。まずは軽く概要を。 長らく戦争を続けていた“帝国”と“共和国”。「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、いちおうの戦争終結を見てから3年が経過し、帝国領内はそこそこ復興してき……
-
第181夜 人生の何気ない1コマに微笑せよ…『雲の上のキスケさん』
「いつもなら目にもとめないチラシの ありふれた一行が/今夜は あたしたちの胸を打つ/“出会いがすべて”/「会えてよかったね」/他に言葉がみつからない/そんな夜」 『雲の上のキスケさん』鴨居まさね 作、集英社『ヤングユー』掲載(1997年年5月~2003年12月) ……
-
【一会】『七つの大罪 9』……“英雄の戦い”の幕開けか?
予想通り2か月で1巻ペースで刊行の『七つの大罪』。今巻9巻は全編戦いのさなかです。 囚われたエリザベスと、欠けた剣の柄に隠されていた祭器「常闇の棺」を取り戻すために王都に潜入(というか突撃)したメリオダス、バン、ゴウセル。時を同じくしてキャメロットの新王アーサー……