【探訪準備】2014夏 コミックマーケット86に備える
2014/08/16
今回は、いつもと趣きを変えて探訪前の準備について書き留めたい。
開催まであと10日を切ったコミケ86(8/15~17開催)。自分自身も夏のコミケは久しぶりだし、新たにコミケに参加する方や、もしかしたら他のイベントに参加する方にとっても役立つかもしれないと思うので。
夏のコミケは、言ってみれば登っても涼しくならない山に連日登り、しかも現地で採集した重い岩石標本を持って帰ってくるようなもの。重要なのは、いかに持っていく荷物を少なくしつつ、過酷な環境下で体調を維持できるか、である(冗談とかでなく、本当に過酷です)。
以下、いくつかのポイントごとに記載してみよう。
大前提&必須事項
夏でも冬でも、ひとまずこれらの点に目配りは必須だろう。
カタログ(配置図)チェック
コミケに参加するとしても、どこにどういうサークルがあるのかを知らなければ、思い通りのものは手に入らないだろう。冊子版(特定の書店で購入可)、DVD版(特定の書店あるいは共信印刷の特設サイトで購入可)、Web版があるので、いずれかを事前によくチェックしておきたい。当日は目当てを書き込んだ配置図だけ切り取って手に持つとよい。
滞在時間の決定
その日どれだけ会場にいるかを想定することは、持っていく装備の軽重に関わるので最重要。事前にしっかりとした予定を立てたい。
睡眠
基本中の基本。たとえ眠れなくても、横になって目をつぶるだけでも多少は元気が回復する。眠れないシチュエーションが相当考えられるけど、少しでも睡眠はとろう。。
現金
最近はクレジットカードや電子マネーが使えるサークルも出てきたけれど、基本的には現金を使うので、あらかじめ準備が必要。ビックサイト内にもATMはあるが、当日はそこで下ろせると思わない方がよい。1000円札を多めに持っておくと吉。
小型リュック
キャリーなどだと並ぶ時にスペースをとってしまうので、ディパック(小ぶりのリュック)が便利。長く待機する場合、折り畳み椅子と一体化しているものを持っていくのも一案。
交通費(suica等)
会場内でお金を使い果たして帰れないと最悪である。帰りに切符を買おうとしても相当並ぶので、その意味でも事前にsuicaなどにまとまった額をチャージしておくとよい。
対熱中症
昨年2013年8月10日から12日の東京の天気は連日晴れ、気温も軒並み35℃オーバーという、まさに獄暑だった。よって暑さと熱中症への対策は必須。
飲料水
100夜100漫としてはスポーツドリンクを推奨する。スポーツドリンクにはアイソトニック飲料とハイポトニック飲料の二種類があるが、後者は競技中のアスリートのためのもの。たぶん、コミケで歩き回るくらいなら前者のアイソトニック飲料でいいと思われる。
短時間の滞在でも500ml×2程度は必要で、1日中なら4本くらい必要かもしれない。現地調達は大変なので、地元駅あたりで買っておくのがよいかと。いくつか凍結させて持っていくと、保冷剤の役目もするので便利。
帽子
晴天時の必須装備。タオルと組み合わせて、“ケロロ軍曹状態”にすると首筋への日光も防げる。
タオル
冷却剤
このあたりまでは必須装備かと。タオル等に包んで、うなじに当たるように巻くのが基本的な使い方。熱中症になった場合、身体を急速に冷やすには、鼠径部や腋の下など太い血管が通っているところに当てるべし。
飴など
飲料とは別に電解質を補給できるものを持っておくのもよさそう。食事を削ったあまり低血糖になった時の対応のためにも、荷物に幾つか忍ばせておきたい。
日焼け止め
開場待ちや屋外待機が想定される場合には、必要かも。男性用のスプレータイプも存在する。
あると便利&安心
必須とまでは云わないが、場合によっては重要だったり、持っていれば要らぬ心配から解放される類のもの。計画に合わせて取捨選択されたし。
時間つぶし(文庫本、新聞など)
開場待ち、人気サークルに並ぶ予定がある時は必須か。漫画などはすぐ読み終わってしまうため、読みでがあって、出納が便利な文庫本や新聞をお勧め。携帯ゲームも悪くないかと。
食糧
例によって、会場周辺での食糧調達はかなり大変なので、事前に用意しておきたい。滞在時間にもよるが、会場を出るまでのカロリー確保ぐらいの気持ちがいいと思う。手軽なのはゼリー飲料だろう。味気ないという方は適宜工夫を。
常備薬、保険証、お薬手帳など
人によっては必須。体調不良で搬送される可能性も無くはないので、少なくとも保険証は持っておいた方がいいかもしれない。
ビニール袋
ゴミ袋、雨具代わり、敷物代わり、更に体調不良時のエチケット袋と大活躍の汎用アイテム。重さもないので複数枚用意しておくと色々と安心。
扇子
最低レベルの送風道具だが、あるとないでは雲泥の差。うちわだとかさばるので、持っていくなら扇子を。
折り畳み椅子
特に開場待ちをする際は、地べたに2~4時間待機することになるので、これがあるとそうとう楽になる。ただし大きな荷物になるのは否めない。使いたいのなら、上で紹介したリュックと一体化したものがいいかもしれない。
雨具(カッパorポンチョ)
傘は、行列待ちの際に前後の人に迷惑をかけることが多いので、カッパ等を推奨。大き目のビニール袋で代用することも可能かと。
流せるティッシュ
鼻をかむという以上に、混雑するトイレではトイレットペーパー切れも十分にあり得るため、その保険として。なので水に流せるタイプが望ましい。もちろんトイレットペーパーで代用も可能だけど、丸ごとは重いので、幾分かちぎって持っておくのがよさそう。
ペン
胸ポケットがあれば一本。配置図にチェックを入れたり意外と使う。
紙袋
コミケでもらう紙袋って、ちょっとアレなものもあるので…。そうでなくても、荷物をリュックと分配して持ち歩けるので便利。防水仕様で丈夫なものがよい。
クリアファイル
購入した物品の保存状態にこだわる方には必須。複数用意してジャンルごとにしまうと、帰宅してからも便利。
梱包材
同じく購入物品の保存状態にこだわる方へ。こちらはCDなどのメディア用。
携帯電話の予備バッテリー
会場周辺は電波が通じにくく、そのため携帯電話のバッテリー消耗が激しい。複数名で来ている時は連絡が途絶えると困るため、持っておくと心強い。
そこまでしないでも…
普通に参加するならここまでは不要…とは思うが、いちおう書き留めておこう。
トランシーバー
上記の通り会場は携帯が通じにくいため、猛者の中にはシーバーでやり取りしながら人気サークルをはしごする人々が存在する(見たことあります)。
緊急時用…
当然のことながら、会場はトイレも大混雑。ということで、こうした緊急時用トイレを持っていたり、成人用の介護用品を着用して参上している人もいると聞く(見たことはないです)。
その他、気をつけたいこと
以下、心構えとして押さえておくとよいだろう。
走らない
とりあえず会場内で走るのは厳禁である(そもそも走れないほど混雑している場合もあるし)。気が急くのは分かるけれど、それで怪我でもすれば目も当てられない。
スリ・盗難・盗撮等
会場内でのスリや盗難がしばしばある模様。楽しい催しではあるものの、人が多く来る場所にはそういう側面もあるので注意されたし。盗撮も同様。盗撮しようとするのは男性だけでなく女性も存在するので、油断なきよう。
できれば2人以上で参加
1人で参加していると、順番待ちの間にトイレに行くこともままならないので、可能なら幾人かでの参加が望ましい(欲しいものが被っていないとあまり意味がないかもしれないけれど)。終わった後も挫けずに帰れるので、その点でも道連れは居た方が有難いものだ。
…以上、思いついたままに書き留めてみた。誰かの参考になれば幸いだ。
今年も3日間、相当暑くなると予想される。万全な準備で、誰にとっても楽しい祭りになりますように。