漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 熱い 」 一覧

【一会】『3月のライオン 10』……今ばかりは、“読み”は不要だ

3月のライオン (10) [BUMP OF CHICKEN]CD付特装版 (ジェッツコミックス)

 17歳の少年プロ棋士、桐山零(きりやま・れい)と、彼が独り暮らしをしている「六月町」(東京月島あたりがモデルと思われる)の対岸「三月町」に住むあかり・ひなた・モモの川本家3姉妹との交流を中心に、それぞれの家族の事情とか、個性的なプロ棋士たちの描写が興味深い本作『3月のライオン』。前巻から1年ちょっとあいて10巻の刊行となりました。作者の羽海野先生の手術・療養によるためとのことです(どうぞご自愛下さい)。

 零の通う私立駒橋高校に入学し、つぐみちゃんという友達もできたひなたに、ほとんど保護者のような視線を向ける零ですが、かたや自分の将棋部には強面な教師陣が大勢所属することになり、将棋部っていうか広域指定な反社会団体の様相。「先生」「詰めろ」「玉頭取り」「潰す」…そんな言葉たちが、なんか違う意味に読めたりして苦笑です。そりゃ「お金をバラまく」「生贄」という不穏な夢をみたりもしますよね(林田先生が云っているようにフロイトの夢分析を調べてみたら、「お金を浪費する」=セクシャルな冒険への願望、「自分が犠牲になっている」=被害妄想とか出てきましたが、いまいちしっくりこない。別の解釈がありそうですな)。

(さらに…)

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第191夜 逆巻く風雪は、ふたりのために…『千年万年りんごの子』

「留まる力と/変わる力/それでも/すべてのものは無慈悲に終わる/小さな切欠によって/朝日/君だけが確かだ」 『千年万年りんごの子』田中相 作、講談社『ITAN』掲載(2011年12月~2014年2月)  1970(昭和45)年。一組の夫婦が誕生した。  東京の大……

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【一会】『ドリフターズ 4』……“武士”は、それと認めた相手の首をしか欲しがらない

 遅くなりましたが書きます。歴史上の英雄・豪傑たちがファンタジー世界で一堂に会し、地域も時代も越えて共闘あるいは対決するという、男子なら誰もが一度は妄想したことがあるだろうストーリーを、作者の前作(100夜100漫第39夜)同様の洋画チックな台詞回し&一線を超えたマッドネ……

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【一会】『七つの大罪 11』……“ただの言葉”が力になる時

 今月5日からのテレビアニメの影響がやはりすごい『七つの大罪』。勢いづいたところで11巻の刊行となりました。今巻を思い切り圧縮すると、王都での“七つの大罪”VS聖騎士の闘いに一応の決着が……と思いきや、魔神の血によって、事態は更に混迷を極めていく――といったところでし……

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【一会】『七つの大罪 10』……彼らの因縁と彼の罪状

 お盆休み明けと共に刊行された『七つの大罪』の10巻。今巻では前巻に引き続き、“七つの大罪”が侵入した王都でのキングVSヘルブラム、アーサー(&メリオダス)VSヘンドリクセン&ギルサンダーという2つの戦いが繰り広げられています。  しかし、なんといっても今回の主役は……

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【一会】『ギガントマキア』……全存在を巻き込んだリングのただ中で、咆える

 『ベルセルク』があまりにも有名な、というか、それ以外の作品はこのところ手がけておられなかった三浦健太郎氏ですが、数えてみれば今作『ギガントマキア』が実に24年ぶりとのこと。武論尊氏の原作で書いた『ジャパン』以来ということになるんでしょうか。24年という年月を思え……

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【一会】『少女ファイト 11』……誰だって古傷が堪えていないわけじゃない

 今回も新たに言及する漫画です。100夜100漫の方でも『BAMBOO BLADE』(第182夜)を語ってますし、“女子高生部活モノ(体育系)”がマイブームなのかもしれません。  さて、この『少女ファイト』、概要としては、姉(既に故人)への複雑な感情を紛らわすために……

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第182夜 構えたそれは、自他の纜(ともづな)…『BAMBOO BLADE』

「コジロー先生」「キリノ」「だったらこれから実績をつくればいいじゃないですか」「これから……?」「そーです! この剣道部をもっともっと強くして――/全国大会に出場させるんですよ!!/誰もが認める結果を残せば/誰も何も言えなくなりますよ!!」 『BAMBOO BLAD……

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【一会】『Pumpkin Scissors 18』……絶望に瀕しながらも動く人間と、死人を造る死人

 ここでは初めて言及する『Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)』。まずは軽く概要を。  長らく戦争を続けていた“帝国”と“共和国”。「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、いちおうの戦争終結を見てから3年が経過し、帝国領内はそこそこ復興してき……

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【一会】『七つの大罪 9』……“英雄の戦い”の幕開けか?

 予想通り2か月で1巻ペースで刊行の『七つの大罪』。今巻9巻は全編戦いのさなかです。  囚われたエリザベスと、欠けた剣の柄に隠されていた祭器「常闇の棺」を取り戻すために王都に潜入(というか突撃)したメリオダス、バン、ゴウセル。時を同じくしてキャメロットの新王アーサー……

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