長いようでやっぱり長かった、エゾノーでの1年が終わろうとしています。と云っても、ここでは初めて言及する漫画ですね。少し説明を加えましょう。『銀の匙 Silver Spoon』は、ガリ勉タイプだった少年・八軒勇吾(はちけん・ゆうご)が、進学先の大蝦夷農業高校で、それまでと……
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【一会】『月光条例 28』……いまはまだ、泣くべき刻じゃないぜ
26巻から毎月連続刊行されている『月光条例』。今巻で28巻となりました。このまま最終巻まで行くのでしょうか。
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【一会】『魔法陣グルグル2 2』……魔王とグルグルと、大人になるということ
例によって少し経ってしまいましたが、これは書かねばなりますまい。 一度は世界を救っちゃった(100夜100漫第28夜)勇者ニケとグルグル使いククリの、二度目のへっぽこ冒険道中を描く『魔方陣グルグル2』も2巻目。前作から登場し、前巻終盤でまさかのパーティー入りを果たし……
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【一会】『七つの大罪 7』……ひねくれ者の仲間思い
書こう書こうと思っていながら遅くなってしまいましたが、最近の人気作でもあるし、『七つの大罪』の新刊7巻について、ちょっと思った事を書こうと思います。 メリオダスの暴走と例の欠けた剣の喪失(黒目がちな無表情が恐ろしい!)、そんな彼を痛めつけた相手へのディアンヌの怒……
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【一会】『月光条例 27』……瞳に月を映して消えゆくものたち
ついこの間『月光条例』26巻について書いたと思ったら、もう27巻。帯によると「怒濤の2か月連続刊行」とのこと。以前『はじめてのあく』(第95夜)でもラスト4巻が4か月連続刊行されていましたが、小学館のお家芸なんでしょうか。 前巻に引き続き、「紙上の者」こと「おと……
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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 1』……変わらぬ安定感と、既にある不穏
帯には「待望した!」と大書されている、『さよなら絶望先生』(100夜100漫第36夜)で知られた久米田康治先生の最新作『せっかち伯爵と時間どろぼう』の1巻を読みましたので、思うところを書きとめようと思います。 先に作風の話をすると、「不労腐死」とか「9金以下の純度の……
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【一会】『白暮のクロニクル 1』……お役所と人ならぬ者と眉毛
ゆうきまさみ氏が漫画家になる前、地方公務員として働いていた(らしい)ことは、『機動警察パトレイバー』(100夜100漫第45夜)でも書いたし、そう認識されているファンの方も多いと思います。本作『白暮のクロニクル』の主人公は「地方」ではありませんが、厚生労働省で働く公務員……
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【随想】大雪が降ったので、“雪”を感じる漫画を挙げてみる
 2014/02/09  随意散漫
昨日、関東に降った雪はすごいものでしたね。その日は交通機関など使わなかったものの、外出する用事があったので、普段とは違った街の様子がよく分かった次第です。 十数年に一度の大雪だったことも受けて、今日は雪が印象的な漫画をずらずらとあげつらってみようと思います。……
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【一会】『夜とコンクリート』……自然と人工物を並べる美しさ
標題作。不眠気味の建築士の、少し疲れてやがて眠れる一夜。 「夏休みの町」。暇暇な大学生たちと、丘の上の戦闘機とお爺さん。からの、反転。 「青いサイダー」。つんけんした母親に色々言われながらも、空想に遊ぶ僕少女。と、屋上のおじさん。 「発泡酒」。その時の“本当……
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【随想】節分にかこつけて、鬼にちなんだ漫画について語ろう
 2014/02/04  随意散漫
昨日は節分でしたね。我が家では簡単に豆まきをしてお茶を濁しましたが、皆さんのところはどうだったでしょうか。調べて驚いたのですが、苗字が渡辺さんの家は、豆まきしないところもあるそうです。平安時代の渡辺綱(わたなべの・つな)が有名な鬼切りで、今も鬼が恐れているから、らし……