100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 随意散漫 」 一覧

【一会】『東のくるめと隣のめぐる 1』……装いではなく素の君で

東のくるめと隣のめぐる(1) (角川コミックス・エース)

 通っている高校で隣の席の“どクール才媛”塚原めぐる(つかはら・――)がちょっと気になってる永耕助(えい・こうすけ)。この先もずっと想いは秘めて、ただの“隣の席の人”だと思っていたけれど、家の引っ越しで彼女の隣家に住むことになって――という、ある意味ラブコメのテンプレ的な導入から始まる我孫子祐『東のくるめと隣のめぐる』の1巻が発刊されました。

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【一会】『コトノバドライブ 1』……全てが溶け合って見える瞬間

 前作『カブのイサキ』(100夜100漫第9夜)から幾ばくも空かず、芦名野ひとし氏の次作の単行本が刊行されました。その名も『コトノバドライブ』。  バイク、個人商店、缶コーヒーに自然現象と、作品に散りばめられた要素たちは、芦名野作品としては新しくはないかと思います。時代……

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【一会】『アップルシードα 1』……ヘタった世界、の2人、の交錯と乖離

 刊行から2週間ほど空きましたが、ようやく読めたので書きます。  『攻殻機動隊』と並ぶ士郎正宗の代表作で、未完で凍結されている『アップルシード』のリブート(新たに一から語られ直し)版を、『茄子』(100夜100漫第1夜)の黒田硫黄先生が描くという離れ業な漫画『アップルシ……

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【一会】『白暮のクロニクル 4』……反逆者の来歴、カインと吸血鬼、彼の嫌悪の意味

 3巻から少し間があいて、5か月ぶりの4巻となった『白暮のクロニクル』。その辺の事情は巻末のおまけ漫画に詳しく描かれていますが(いやまあ、ゆうき氏まさかのBL漫画漫画(誤記にあらず)『でぃす×こみ』との同時進行のせいなんですが)、まあそれはそれとして。  今まで深く……

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【一会】『純潔のマリア exhibition』……魔女マリアをめぐる、彼女や彼のイイハナシ

 イギリスとフランスによる百年戦争を背景に、平和を願う魔女にして純潔の乙女マリアが、小生意気な使い魔たち、戦に迎合する魔女たち、兵士ジョセフ、天の御使い達と奮闘したり対立したりしつつ2013年夏に本編完結を迎えた『純潔のマリア』(100夜100漫第134夜)。その後に発表……

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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 5』……始まりなのか、終わりなのか

 人類の60倍の速度で生き、しかし寿命はたった1年のために時間中に飛び飛びに存在するという人類の上位存在、上人類の生態を、物事の新解釈&パロディ&風刺ネタ満載で描くこの漫画(まあ、云ってしまえばネタの方が本体なのかもしれませんが…)『せっかち伯爵と時間どろぼう』。前巻から……

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【一会】『坂本ですが? 3』……エレガント対卑劣

 やたらエレガントでクール過ぎる高校1年生、坂本(さかもと)君の華麗なる行状を描く謎のスタイリッシュ系ギャグ漫画『坂本ですが?』。満を持して3巻が刊行となりました。前巻は昨年11月の刊行だったので、1年ちょっとの間隔ということになります。  今巻もまた、坂本はその洗練さ……

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【一会】『七つの大罪 12』……絶大なり、漆黒の力

 アニメの人気が盛り上がっていますが、漫画本編の物語も一つのクライマックスと思われる『七つの大罪』、前巻から2か月おいての12巻刊行となりました。ちなみに限定版には、全キャラ誕生日付き2015年日めくりカレンダーが付いています。  今巻は、バンとメリオダスによる“大……

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【一会】『進撃の巨人 15』……それは誰が為の“選択”か

 考えてみたら、作品そのものについて言及するのは初めてです、『進撃の巨人』。  人類を脅かす強大な巨人が闊歩する“壁”の外と、母を殺され全ての巨人を駆逐せんと怒りに燃えるエレン・イェーガー、その幼馴染で卓越した戦闘能力を有すミカサ・アッカーマン、同じく幼馴染で体力的には……

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【一会】『3月のライオン 10』……今ばかりは、“読み”は不要だ

 17歳の少年プロ棋士、桐山零(きりやま・れい)と、彼が独り暮らしをしている「六月町」(東京月島あたりがモデルと思われる)の対岸「三月町」に住むあかり・ひなた・モモの川本家3姉妹との交流を中心に、それぞれの家族の事情とか、個性的なプロ棋士たちの描写が興味深い本作『3月のラ……

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