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第177夜 磁気仕掛けな少女の憧憬と、少年たちの惑い…『電影少女』
「ちょっ/ちょっと/キミはなに者なのかちゃんと説明してよ!」「ん/「ビデオガール」だってば/キミをなぐさめるために出てきたの/ビデオの中でもそう言ったろ」「そーいうことじゃなくてさ」「いいじゃね――か/どういう事だって/こまかいんだよおまえ!」

『電影少女』桂正和 作、集英社『週刊少年ジャンプ』&『週刊少年ジャンプ Winter Special』掲載(1988年12月~1991年12月)
高校1年生の弄内洋太(もてうち・ようた)は、同級生の正統派美少女、早川もえみ(はやかわ・――)に密かな恋心を抱いていた。色恋沙汰に疎い彼は、マニュアル本を頼りにアプローチを試みるがどうも上手くいかない。
しかも、もえみは洋太の親友である新舞貴志(にいまい・たかし)に恋心を抱いていた。他人に感情移入し過ぎる洋太は、自分よりももえみの恋に心を痛めるが、何にせよ失恋したのだった。
そんな洋太は、ふと不思議なビデオショップ「GOKURAKU」を見つけ、奇妙なビデオテープをレンタルする。家に帰って再生してみると、画面からは1人の女の子が飛び出してきた。
再生時のトラブルで男前な性格になってしまった彼女の名は天野あい(あまの・――)。洋太を慰めるためにテープの再生時間である3か月のあいだ傍にいる“ビデオガール”だという。
半ば訝しみながらも、洋太はあいと同居することに。しかし、洋太の恋を応援するはずのあいは、いつしか洋太に惹かれていく。
洋太は後輩の仁崎伸子(にざき・のぶこ)と付き合い始めるものの、もえみ、あいへの未練を断ち切ることができない。ことあるごとに他方への思いの再燃する洋太は、自分の本当の気持ちを見つめることができるのだろうか。
一方、「GOKURAKU」上層部は、人間に恋するあいを欠陥ビデオガールと認識、行動を開始するのだった。あいの運命は、そして洋太の恋の行方は――?
