「 日別アーカイブ:2014年05月02日 」 一覧
第175夜 水面に映る明朗快活…『ケンコー全裸系水泳部ウミショー』
「ここで泳ぐ意味ないことないよ/レベルとか/そんなこと言っちゃダメだよ/ここではみーーんな/楽しいから泳いでるんだよ」

『ケンコー全裸系水泳部ウミショー』はっとりみつる 作、講談社『週刊少年マガジン』掲載(2005年7月~2008年4月)
“ウミショー”こと県立海猫(うみねこ)商業高等学校は、神奈川県海猫市の緒ノ島(おのしま)にある商業高校。そのウミショーの2年生で、水泳部の数少ない男子部員の1人、沖浦要(おきうら・かなめ)は、膝より深い水に入ると人魚の幻影が見えて泳げないためにマネージャーを務めている。
5月のある暑い日、後輩部員のマキオこと生田蒔輝(いくた・まき)から、緒ノ島の海岸に家のような物体が流れ着いたことを知らされ野次馬に向かった要たちは、そこで家付きの筏と、そこから出てきた父娘に出会う。大胆にして天真爛漫、人魚のような泳ぎをみせる少女の名は蜷川あむろ(にながわ・——)。はるばる沖縄から筏で緒ノ島にやってきた彼女は、ウミショーへの転校生だという。
まさに魚のような泳ぎを見せるあむろは水泳部に入部し、その泳ぎと不思議な魅力で部のムードメーカーになっていく。とはいえ、部長のくせに露出癖があって剃毛マニア気味でもあるイカマサこと碇矢雅(いかりや・まさ)を筆頭に、あむろを迎えるウミショー水泳部メンバーも個性派ばかり。
副部長でS気味な織塚桃子(おりづか・ももこ)、淑やかなお嬢様なのに下着と妄想が過激な2年生の静岡みれい(しずおか・——)、同じく2年で弓道もたしなむ凛然系美人の姫川佳織(ひめかわ・かおり)、人気モデルにして背泳の実力派だけど小生意気な1年生の魚々戸真綾(ななこ・まあや)——。元気印な女子達に、ひたすらエロを探求する武田聖斗(たけだ・せいと)たち少数派の男子も混ざり、毎度ドタバタ騒動を繰り広げながらもインターハイや関東大会に青春をかけるウミショー水泳部なのだった。
そんな騒がしい日々の中、要はあむろの様々な面に触れ、次第に惹かれていく。それはいつしか、要がトラウマを克服し再び泳ごうとする気持ちに繋がろうとしていた。
