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【一会】『銀の匙 Silver Spoon 11』……年度終わりと、愛すべきシビアさ
長いようでやっぱり長かった、エゾノーでの1年が終わろうとしています。と云っても、ここでは初めて言及する漫画ですね。少し説明を加えましょう。『銀の匙 Silver Spoon』は、ガリ勉タイプだった少年・八軒勇吾(はちけん・ゆうご)が、進学先の大蝦夷農業高校で、それまでとは全然ちがう農業・畜産の世界に触れ、変わっていく姿を中心に置いた、農業高校青春群像劇です。
最初は苦労ばかりだった農業高校生活も、この11巻でひと巡り。思えばハチも随分たくましくなりましたね。自分のご飯は自分で守る、が染み付いているあたり、連載開始当初とは一味違う、強い生命力を感じます。
バレンタイン投下作戦とか闇鍋とか、楽しいエピソードを挟みつつ、退寮式からハチの新生活までを描いた今巻ですが、何より印象に残ったのは、やっぱりハチと彼の父親とのやり取りだった気がします。
「本気には本気で返す、それだけのことだ」。
シンプルにして揺るぎない信念を感じさせる言葉です。そして、何とも深い、息子への期待を感じさせる言葉じゃありませんか。実際、もしまかり間違って自分が人の親になることがあったら、同じことを考えて我が子というものに臨みそうな気がします(現時点でのハチにとっては、手厳しいと取られていることとは思いますけれど)。つい先日、第三子をご出産された作者の教育方針もそうなのでしょうかね。なんとなーく、作者=『鋼の錬金術師』のイズミ師匠と妄想している自分は、そう考えてしまうんですが…。
話を戻します。

