【探訪】国立新美術館ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展…四半世紀の楽しさを集める
2015/08/23
夏休み気分に乗じて、かねてより訪れたいと思っていた国立新美術館の「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展を見に行ってきた。展示は当然撮影禁止だが、展示までのアクセスと、内容は記述で残しておきたい。
某日、やってきたのは東京メトロ千代田線の乃木坂。ここから国立新美術館へは直結している。日比谷線や都営大江戸線の六本木からも徒歩5分ほどだが、乃木坂からが一番早いだろう。
エスカレーターで地下2階から地上1階まで上がれば、すぐ美術館の入り口に出られる。
時間もおそかった(15時頃)ので、これから入ろうという人も少なかったのかもしれない…と思いきや、むしろ30分後くらいに訪れる人が増えてきた。金曜以外の平日は18時閉館なので、滑り込みで観ようという人たちだったのかもしれない。
館内に入ると、今回の展示にあわせたワークショップの参加者募集ポスターが。残念ながら既に募集終了していたが、ちょっと気になる内容。…参加される方が居たら、あとでちょっと教えて下さいませんか。。
入り口から30秒ほどで展示の入り口に到着。観覧料は当日券で一般1,000円、大学生500円、前売・団体ではそれぞれ200円安くなる。オンラインチケットやスマホチケットなるものもある模様(詳細は公式サイトにて)。
ここから先は撮影禁止、ということで、以下は文字情報で展示について語ることにする。
展示は、以下の8つのブロックに分かれており、それぞれのキーワードに関連した1989年以降25年間の作品が、漫画、アニメ、ゲームの別を問わずに並んでいるといった感じ。ゲームについては、多くは実機によって遊ぶことができるようだった。
第1章 現代のヒーロー&ヒロイン
第2章 テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
第3章 ネット社会が生み出したもの
第4章 出会う、集まる―「場」としてのゲーム
第5章 キャラクターが生きる=「世界」
第6章 交差する「日常」と「非日常」
第7章 現実とのリンク
第8章 作り手の「手業」
タイトルだけでは想像しにくいブロックについて補足すると、第3章は『ほしのこえ』や『ひぐらしのなく頃に』など、ネットを介して個人や同人サークルによって制作され人気を博したコンテンツ、第5章は初音ミクや『ウイニングイレブン』『戦国バサラ』など、キャラクターによって世界観が支えられているコンテンツについて言及されていた。
「第7章 現実とのリンク」は漫画がメインのブロックとなっており、40作品以上の原画や複製原画等が展示されていた。確認できた限りで原画が展示されていた作品を以下に列挙しておこう(展示番号順)。
『聲の形』『いちえふ』『イタズラなKiss』『編集王』『奈緒子』『そばもん ニッポン蕎麦行脚』『水色時代』『ワン・モア・ジャンプ』『極上!! めちゃモテ委員長』シリーズ『坂道のアポロン』(当該記事)『姉の結婚』『さんすくみ』『とりかえ・ばや』『3月のライオン』『鈴木先生』(当該記事)
見るのにかかった時間は1時間半ほど。混んでいればもう少しかかったと思われる。
「あの作品がない」とか「こういう切り口の方がいい」と言おうと思えば言えはするが、相応に幅広い作品が網羅されていて自分としては興味深く見て回った。個々の作品についてはよく知っていても、特定のテーマに沿って並べてみると、また違ったように捉えられるようにも思う。
展示期間は今月末までなので、ご覧になりたい方はお早めに。金曜は20時まで開館している(入館は19:30まで)ので、狙い目かもしれない。