100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 一画一会 」 一覧

【一会】『まるせい 2』……真摯にエロスを追い求めるということ

まるせい (2) (ヤングキングコミックス)

 成年漫画に青春をかける、作者の経験(色々な意味で)と創作を混濁させて生み出された青年、花比野Q一朗(はなびの・キューいちろう)の物語『まるせい』も、無事2巻の刊行を迎えました。前巻の最終盤で大変かわいそうなことになったQ一朗ですが、どうにか持ち直して仕事(成年漫画の執筆)を進めつつ、やっぱりあの女性この女性と桃色なことになったりしております。桃色なだけでなく、とある電撃的な生活の変化とその余りにも短い終結もあったりして、妙に疾走感のある作風に仕上がっているのも、なにやら魅力的だったり。
 元アシスタントの下丸子まるこ(しもまるこ・――)、元彼女で現アシスタントの麻生朋絵(あそう・ともえ)、編集者の吉永櫻子(よしなが・さくらこ)に新担当の市岡愛未(いちおか・あいみ)といったQ一朗の周囲の女性たち(およびQ一朗氏との関係)が創作なのかノンフィクションなのか、幻惑された自分は1巻について書いた時に思わず取り乱したものですが、今巻のあとがき漫画によれば創作とのこと。ただし、やっぱりモデルは存在するようで、現実に存在する人を元にしたキャラクターを脱がせたりカラませていいのか、という辺りに、先生もそれなりに困惑というか呻吟というか、されているのが新鮮に思えます。

(さらに…)

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【一会】『七つの大罪 10』……彼らの因縁と彼の罪状

 お盆休み明けと共に刊行された『七つの大罪』の10巻。今巻では前巻に引き続き、“七つの大罪”が侵入した王都でのキングVSヘルブラム、アーサー(&メリオダス)VSヘンドリクセン&ギルサンダーという2つの戦いが繰り広げられています。  しかし、なんといっても今回の主役は……

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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 3』……他人の悪夢が残すのは

 刊行からちょっと遅れましたが、『せっかち伯爵と時間どろぼう』の3巻について書いておきます。  「“海賊王”に!!!! ならないからっ!!!」と帯にも大書されている『ワンピース』を皮切りに、○ィズニーに北朝○に放射能と、相変わらず“怖いものなど何もない”系風刺ネタ(下ネ……

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【一会】『白暮のクロニクル 3』……死せぬ者の祈りにも似た、土地への思い

 前巻からやはり3か月で刊行となった『白暮のクロニクル』第3巻。今巻は、日付の入ったやや唐突な導入から。その夜、岐阜県矢尻沢(やじりさわ)集落で、ある終結を見た事件の発端へと、話は遡ります。  全国で“オキナガ”の失踪(というか転出届を出さない引越し?)が続出し、主人公……

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【一会】『ギガントマキア』……全存在を巻き込んだリングのただ中で、咆える

 『ベルセルク』があまりにも有名な、というか、それ以外の作品はこのところ手がけておられなかった三浦健太郎氏ですが、数えてみれば今作『ギガントマキア』が実に24年ぶりとのこと。武論尊氏の原作で書いた『ジャパン』以来ということになるんでしょうか。24年という年月を思え……

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【一会】『少女ファイト 11』……誰だって古傷が堪えていないわけじゃない

 今回も新たに言及する漫画です。100夜100漫の方でも『BAMBOO BLADE』(第182夜)を語ってますし、“女子高生部活モノ(体育系)”がマイブームなのかもしれません。  さて、この『少女ファイト』、概要としては、姉(既に故人)への複雑な感情を紛らわすために……

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【一会】『Pumpkin Scissors 18』……絶望に瀕しながらも動く人間と、死人を造る死人

 ここでは初めて言及する『Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)』。まずは軽く概要を。  長らく戦争を続けていた“帝国”と“共和国”。「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、いちおうの戦争終結を見てから3年が経過し、帝国領内はそこそこ復興してき……

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【一会】『七つの大罪 9』……“英雄の戦い”の幕開けか?

 予想通り2か月で1巻ペースで刊行の『七つの大罪』。今巻9巻は全編戦いのさなかです。  囚われたエリザベスと、欠けた剣の柄に隠されていた祭器「常闇の棺」を取り戻すために王都に潜入(というか突撃)したメリオダス、バン、ゴウセル。時を同じくしてキャメロットの新王アーサー……

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【一会】『いぬやしき 1』……最終兵器っぽくなった初老の男性の行く先は?

 気が付けば『GANTZ』の終了からはや1年近くが過ぎた先月下旬に、奥浩哉先生の新作である『いぬやしき』1巻が刊行となりました。  事前情報ではお爺さんが主人公ということだけが明かされていたので、前作から一転して日常を描いたものになるのかなー、と何となく思っておりました……

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【一会】『Spotted Flower 1』……ヘタレヲタ夫とカタギ強気妻の「そんな未来」

 刊行からだいぶ経って(1か月ちょっと?)しまいましたが、自分的にはつい先日やっと読んだのでここに書きます。『Spotted Flower』の第1巻ですね。  木尾士目先生と云えば、やはり『げんしけん』(100夜100漫第3夜)が有名ですが、その後の『ぢごぷり』での、育……

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