書こう書こうと思っていながら遅くなってしまいましたが、最近の人気作でもあるし、『七つの大罪』の新刊7巻について、ちょっと思った事を書こうと思います。 メリオダスの暴走と例の欠けた剣の喪失(黒目がちな無表情が恐ろしい!)、そんな彼を痛めつけた相手へのディアンヌの怒……
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【一会】『魔法陣グルグル2 2』……魔王とグルグルと、大人になるということ
例によって少し経ってしまいましたが、これは書かねばなりますまい。
一度は世界を救っちゃった(100夜100漫第28夜)勇者ニケとグルグル使いククリの、二度目のへっぽこ冒険道中を描く『魔方陣グルグル2』も2巻目。前作から登場し、前巻終盤でまさかのパーティー入りを果たしたキタの街の兄妹ザザとミグ、おなじみ風の精霊(?)ギップルとともに旅は続きます。
といっても、相変わらずのノリなので旅の進み具合ははかばかしくない様子。ジラン大陸に渡るため港町マズロカを訪れますが、そこで魔王の魔方陣に触れたために呪われてしまったり。そのこともあって魔法オババを頼って故郷ジミナ村まで戻るなど、まだまだ前途多難な様子です。
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【一会】『月光条例 27』……瞳に月を映して消えゆくものたち
ついこの間『月光条例』26巻について書いたと思ったら、もう27巻。帯によると「怒濤の2か月連続刊行」とのこと。以前『はじめてのあく』(第95夜)でもラスト4巻が4か月連続刊行されていましたが、小学館のお家芸なんでしょうか。 前巻に引き続き、「紙上の者」こと「おと……
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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 1』……変わらぬ安定感と、既にある不穏
帯には「待望した!」と大書されている、『さよなら絶望先生』(100夜100漫第36夜)で知られた久米田康治先生の最新作『せっかち伯爵と時間どろぼう』の1巻を読みましたので、思うところを書きとめようと思います。 先に作風の話をすると、「不労腐死」とか「9金以下の純度の……
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【一会】『白暮のクロニクル 1』……お役所と人ならぬ者と眉毛
ゆうきまさみ氏が漫画家になる前、地方公務員として働いていた(らしい)ことは、『機動警察パトレイバー』(100夜100漫第45夜)でも書いたし、そう認識されているファンの方も多いと思います。本作『白暮のクロニクル』の主人公は「地方」ではありませんが、厚生労働省で働く公務員……
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【一会】『夜とコンクリート』……自然と人工物を並べる美しさ
標題作。不眠気味の建築士の、少し疲れてやがて眠れる一夜。 「夏休みの町」。暇暇な大学生たちと、丘の上の戦闘機とお爺さん。からの、反転。 「青いサイダー」。つんけんした母親に色々言われながらも、空想に遊ぶ僕少女。と、屋上のおじさん。 「発泡酒」。その時の“本当……
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【一会】『まるせい 1』……成年漫画描きの青春と苦闘
刊行から少し経ってしまいましたが、花見沢Q太郎『まるせい』1巻が面白かったので書きます。 タイトルの「まるせい」とは、「○」に「成」と書く、いわゆる成年向け漫画、ようするにエロ漫画のこと。『100夜100漫』は中高生くらいから上の人が読むだろうな、と思って書いて……
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【一会】『乙嫁語り 6』……戦う男と幕を引く婆
もう発売から1週間が経ってしまったけど、読んだので森薫『乙嫁語り』6巻について。 だんだんと成長していくカルルクは、妻のアミルがいつまでも子ども扱いするのが気に入らない。アミルはカルルクを心配するからこそ、新しい服にもお守りの刺繍を施そうとするのに。家族の間で刺……
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【一会】『月光条例 26巻』……それぞれができるコト
「随意散漫」カテゴリでは継続中の漫画についても言及する、というわけで、先日発売の『月光条例』26巻について書いてみようと思います。(←後日追記:単行本1巻ごとの記事については、ひとまず「随意~」のサブカテゴリとして「一画一会(いちがいちえ)」を設定しました。) ……