100夜100漫

漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『謎のあの店 3』(完)……「ふらり」や「ついに」を、いつまでも

謎のあの店3 (Nemuki+コミックス)

 “前を通ったり電車から見かけたりしても入ったことはない、だけど気になる”お店に突入してみるエピソードをメインとしつつ、そこに作者の追憶や思いも込めて綴る、脱日常実録随想漫画『謎のあの店』。最終巻である3巻が出たのも丁度1年前になってしまいましたが、読んだので、あらましと感想を残したいと思います。

 当初は冒頭に書いたようなエピソードの多かったこの漫画ですが、作者にとっての“あの店”にも限りがありますし、それ以外のエピソードを適宜織り交ぜた形で今巻も構成されています。今巻に収録された各話8ページのエピソード達を、100夜100漫が自分勝手に分類したところによりますと、だいたい以下のような感じになるでしょうか。

○正統派“お店探訪”系
「あの民家カフェ」「あの総菜屋」「あの地ビール」「あのカレーそうめん」「あの電車見酒」「あのオーダーノート」「あの猫居酒屋」「あのモッチーピザ屋」

○寺社仏閣などの“ありがたみ”系
「あのぢの呪い」「あの戸隠神社」「あの諏訪大社」「あの富士塚」

○行ってみたかった“あの土地”系
「あの姨捨」「あの雲見」「あの五能線」

 他に、上記に分けられない感じの「あの日本酒」「あの湯治」の2篇がありますが、とりあえず分類ごとに印象的なエピソードを拾ってみようか、と思います。

(さらに…)

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