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【一会】『月影ベイベ 4』……何かが変わる、その瞬間

富山県八尾を舞台とした、伝統舞踊“おわら”にまつわる恋物語『月影ベイベ』も4巻を迎えました。
“おわら”大好きな高校生の佐伯光(さえき・ひかる)と、東京からの転校生でありながら優美な“おわら”を踊る峰岸蛍子(みねぎし・ほたるこ)。この2人と、光の伯父で蛍子ともただならぬ関係を匂わす佐伯円(さえき・まどか)をめぐって始まったこの漫画。今巻は七月の演技発表会の直後までが収録されていますが、ある意味では前巻まではプロローグだったのかもしれません。
そう思えるほどに、今巻収録の第十七話は王道にして綺麗、そしてドラマティックです。
初夏の北陸の宵、清冽な川の流れ、たゆたう淡い光と静かに舞う彼女。光の“その瞬間”に、これほど魅惑的な状況を用意した、そのセンスに乾杯です。2人の幼少時代—−十数年前には何か伏せられた事情があるようですが、そのもやもやを補って余りある名場面だと思います。
