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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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第187夜 勤労少女たちが隠し持つ寸鉄は、人を刺すか…『かなめも』

「このたくさんの新聞あまってるんですか?/これ押し…」「わ――――/わ――――/わ――――/わ――――!!!」「…花作るのに何部かいただいていいですか?」「いいわよ」「あれ? ひなたさんどうかしたんですか?


かなめも (1) (まんがタイムKRコミックス)

かなめも石見翔子 作、芳文社『まんがタイムきららMAX』掲載(2007年4月~2013年10月[2011年3月~2012年1月は休載])

 ただ1人の身寄りである祖母を亡くした中学1年生、中町かな(なかまち・――)。住む場所すら失ってしまった彼女は、住み込みの働き口を求めてさまよい、ふとしたきっかけで、まだ小学2年生の天野咲妃(あまの・さき)が所長代理を務める風新新聞専売所に転がり込む。
 とはいえ、自転車にも乗れないかなは、当分の間は食事を作る賄いとして働くことに。そんな彼女を待ち受けていたのは、同僚にして同居人の5人の女性たちだった。
 容赦ない経営方針と学校での猫かぶりを使い分ける所長代理の咲妃。お金が大好きなボーイッシュ予備校生の東ひなた(あずま・ひなた)。パティシエ志望で甘い食事しか作れない北岡ゆめ(きたおか・ゆめ)と、ゆめと只ならない関係のクールビューティ南ゆうき(みなみ・ゆうき)。そして最年長なのに幼・少女限定の要注意危険人物にして飲んだくれの困った人、西田はるか(にしだ・――)。
 個性派ばかりながらも基本的には面倒見のいい先輩たちに囲まれ、学校の友人や商売敵の花日新聞の専売所で働く同い年のお嬢さま、久地院美華(くじいん・みか)との日々は続く。新聞業界のちょっと黒い逸話が出ちゃったり、意外と本気な少女同士の恋情があったり、それぞれの家族の事情があったりするけれど、かなが大切にしたい居場所は、ここなのだ。

(さらに…)

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