「この技のキレ……………/そして この土俵さばき!!/もはや間違いありません!!/遂に!!/ついに…/還って来たッッ(カム・バック)!!!/デトロイトの英雄が/全米相撲の聖地に/ご帰還だ――――ッ(カム・バ――――ック)!!!」 『大相撲SF超伝奇 五大湖フルバース……
「 家族 」 一覧
【一会】『Spotted Flower 1』……ヘタレヲタ夫とカタギ強気妻の「そんな未来」
刊行からだいぶ経って(1か月ちょっと?)しまいましたが、自分的にはつい先日やっと読んだのでここに書きます。『Spotted Flower』の第1巻ですね。
木尾士目先生と云えば、やはり『げんしけん』(100夜100漫第3夜)が有名ですが、その後の『ぢごぷり』での、育児についてかなり鬱々とした描写も印象深いです。『ぢごぷり』初読時、木尾先生こういうのも描かれるのかーと思いましたが、考えてみれば『四年生』『五年生』などの初期からどろりとした展開を描くのはお得意で、その中ではむしろ『げんしけん』の方がちょっと異色だったのかもしれないなと思い至った次第です。
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第170夜 千々に乱れる世界にその死を想え…『さよならもいわずに』
「昨日現像に出した写真を取りに行く/いつもの道/いつもの駅前/何故……/一体 何故/何故キホが!?/何故 あなたではなく………」 『さよならもいわずに』上野顕太郎 作、エンターブレイン『月刊コミックビーム』掲載(2009年7月~2010年4月) 「ヒマだからな!……
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第162夜 憎しみと受容と愛をもって全天を仰げ…『ほしにねがいを』
「私達みんなひとつだったんです」「あ! もしかして……ビッグバンの前の事?」「今もひとつです/私達みんな違うけどひとつ−−/ここの宇宙もその他の宇宙も/草木も虫も/鳥も魚も海も土も/マグマも時間も/空間も暗黒も/私も輝くんも/有るのはみんなひとつ−−/ただ/それを言葉で分けている……
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第160夜 少女の帰還を導くのは、凄惨な楽園の幻視…『クーの世界』
「今日もまた/クーの世界で目覚めるんだろうなあ/どうせ夢がつづくなら/ずっとクーの村で暮らしたいなあ/家捜しの旅なんて無駄だよって/夢の中の私に言ってあげられたら……」 『クーの世界』小田ひで次 作、講談社『月刊アフタヌーン』掲載(1999年11月~2000年11月……
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第159夜 ともあれ、二人、生きていくのだ…『娚(おとこ)の一生』
「……私は……昔…」「もうええわ/君の過去のなんのは/つまらん/幸せの話をすると君は下を向くんや/過去には戻れへんのに/どうして目の前のぼくを見いひんのや?」 『娚の一生』西炯子 作、小学館『月刊フラワーズ』→『フラワーズ増刊 凛花』(スピンオフ)掲載(2008年7……
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第156夜 コピーに始まり終わる日々…『星のポン子と豆腐屋れい子』
「銀河のあちこちで食べ歩きしてきた私が保証します/あの卵焼きはハヒセに次ぐ美味ですわ/絶対に売れます!!」「うーーん/このままじゃ何も変わらねェしなあ」「やってみようよ!」「ねえ/うちの卵焼きよりおいしい/−−ハヒセって何?」 『星のポン子と豆腐屋れい子』小原慎司 ……
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第152夜 その追憶は、貴方を縛るものではなくて…『マイガール』
「コ…コハル…/ママを大好きな人と一緒にいたい…」「ぼ…僕には/陽子さんと離れて生きていける方法なんて…/分かりません…/けど…/君がこれから送ろうとしている日々を…/僕は知ってる…/同じ気持ちを持ってるなら…/探す手伝いが出来るかもしれない…/じ…自信はないけど…/い…一緒に………
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第146夜 スパイスの香りに、みんなが集まる…『今日、カレー!』
「やっぱりおなじがいいね」「ん?」「あのね/やっぱり/おなじものを おいしいって おもうって/なんか うれしいね」 『今日、カレー!』縞野やえ 作、マッグガーデン『月刊コミックブレイド』掲載(2011年9月~2012年2月) 美しい自然に囲まれ、採れる魚も野菜も……