黎明（100夜を終えて）

　100夜の記事を書き終えて、これで“看板に偽りなし”なのでほっとしている。この数か月、過去20年の自分が、その時々に「面白い」と思って読んだ漫画について、何がどう「面白い」のか、ひたすら自問する日々を過ごしたので、意外と開放感が大きく、すっきりとした気持ちだ。
　さて、そうした自分の苦闘の産物として100夜分の記事が生まれたわけだが、全てが思い通りに書けた訳でもなく、そこはひとえに自分の力不足を嘆くばかり。とはいえ、よく書けたと思うものもあるので、読んだ方に何かしら得るものがあれば、有難いことこの上なしである。

　100夜を迎えたことで、ひとまずは本ブログのアイデンティティは達成されてしまったのだが、世にはまだまだ無数の漫画作品があり、また生まれ続けているので、自分としてもこれで終わりにはしたくない。そこで、もっと続けてみたいと思う。ただ、原則的にこれまでは毎夜更新を旨としてきたが、新たに準備を進める必要があるため、以降はペースダウンするだろうと思われる。世間様はお盆でもあるし、少し休憩して、ゆるゆると再開したい。

　また、1つの記事で1作を紹介する形に加え、もう少し別の切り口で漫画とその周辺を記述する方法がないかということも思案中である。従来の「100夜100漫」ともども、たまに来てお読み頂けたら幸いである。

　最後になりましたが、訪問者の皆様、いつもありがとうございます。
　これからも拙ブログ『100夜100漫』をよろしくお願い致します。