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【一会】『白暮のクロニクル 4』……反逆者の来歴、カインと吸血鬼、彼の嫌悪の意味
3巻から少し間があいて、5か月ぶりの4巻となった『白暮のクロニクル』。その辺の事情は巻末のおまけ漫画に詳しく描かれていますが(いやまあ、ゆうき氏まさかのBL漫画漫画(誤記にあらず)『でぃす×こみ』との同時進行のせいなんですが)、まあそれはそれとして。
今まで深く考えてきませんでしたが、今巻に付けられたサブタイトルは「Vの聖痕」。この往年の本格推理っぽい副題を見て、「この漫画は“オキナガ”という吸血嗜好と長命性を併せ持つオカルティックな存在を含んだ、1巻1エピソードのミステリなんだ」と再認識しました。
人間と完全にと云っていいほど同一の肉体を持ちながらも、何かが決定的に異なる“オキナガ”が共存する世界。読者たる我々が生きる現実ともどこか地続きな政治的だったり経済的だったりする課題を孕んだ中に巻き起こる事件に、“オキナガ”の古株でありながら「吸血童貞」の雪村魁(ゆきむら・かい)と、彼らを援護(事実上は「管理」)する厚生労働省夜間衛生管理課(通称やえいかん)に所属するルーキー伏木あかり(ふせぎ・――)が挑むちょっと風変わりなSFオカルティックミステリ。と、改めてこの漫画を表現すると、そうなるんじゃないかというわけです。

