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第193夜 拙くのぼる、大人の階段…『やさしい子供のつくりかた』
「ずっとずっと/さきのことだけど。/どっからが大人なのか/全然わかんないけど/「大人になったら」って思ってる/おれは/きっとまだ子供なんだろうな」

『やさしい子供のつくりかた』丘上あい 作、講談社『デザート』掲載(2002年6月~2005年10月)
小学6年生の松本タケシ(まつもと・――)は、けっこうモテる外見ながら頭の中は野球とプレステと漫画で一杯な、ちょっとバカな男子。いつも友達のさとキンとつるんで遊び、隣家に住む倉持花子(くらもち・はなこ)とはケンカばかりしている。
ある時「どうしたら子供ができるのか」という疑問を持ったことをきっかけに、にわかに花子を異性として意識しだすタケシ。中学生になり、恋心を自覚した2人は、彼氏彼女の関係に。
初めてのキス、初めてのセックス。歳を重ねるごとに2人の仲は深まっていくものの、常にトラブルと隣り合わせだ。浮気の危機があったり、避妊について考えてみたり、別れの時があったり。
それでも、花子の兄、裕二(ゆうじ)とその妻さつき、息子のあゆ太の一家や、タケシを想いながらも2人の理解者となる日下理絵子(くさか・りえこ)たち友人の助けも借りて、2人は大人になっていく。2人が大人になった時、本当の意味での「やさしい子供のつくりかた」が始まるのだった。
