【探訪】「東久留米のぞきめがね 川編」~『東のくるめと隣のめぐる』とたどる~…ついでにあの喫茶店も
2018/07/20
11月22日から今月12月6日まで、東久留米市立中央図書館にて「地域資料展「東久留米のぞきめがね 川編」~『東のくるめと隣のめぐる』とたどる~」が開催されている。かつては生活排水などで汚染されていた同市の川が、どのように清流として蘇ったかを、我孫子祐先生の漫画『東のくるめと隣のめぐる』の複製原画と共に紹介するというものだという。
時間が取れたので行ってみたところ、複製原画など一部が写真撮影可能だったので、そちらを中心に紹介したい。
ちなみに開催要領は以下の通り。
〈展示日時〉 平成27年11月21日(土)~12月6日(日)
午前10時~午後5時
*11月27日(金)・12月4日(金)は休館
〈場 所〉 東久留米市立中央図書館1階 視聴覚ホール
※入場無料・事前申し込み不要
詳細は以下のいずれかのリンク先にて。
掲載終了→(外部)【中央 11/21-12/6】「東のくるめと隣のめぐる」とたどる地域資料展|東久留米市立図書館
(外部)地域資料展「東久留米のぞきめがね 川編」~『東のくるめと隣のめぐる』とたどる~(中央図書館)|東久留米市ホームページ
『東のくるめと隣のめぐる』については以下のリンクをどうぞ。
【一会】『東のくるめと隣のめぐる 1』……装いではなく素の君で
【一会】『東のくるめと隣のめぐる 2』……“隣”の意味を、もう一度
(外部)東のくるめと隣のめぐる – 無料コミック ComicWalker
開催場所の東久留米中央図書館は、西武池袋線東久留米駅の西口から伸びる都道234号線を真っ直ぐ行った先。1.5kmほどの道のりなので、バス(武21または久留31の「中央図書館」下車)を利用するのが速い。
途中には『めぐる』本編に登場したイトーヨーカドー東久留米店や、背景や扉絵に使われたと思われる建物が幾つかあるので、見ながら歩いてもいい。徒歩だと15分ほどである。
中央図書館に到着。正面入り口には、職員の方の手による案内板が立っていた。
開催されている視聴覚ホールは、正面玄関から入って図書館カウンターを左手に奥に進んだ右手。
入口には我孫子先生のプロフィールとともに展示についての諸注意が。展示会場の一番奥に当たる、ブルーの壁面に展示された『めぐる』複製原画や写真は、撮影可能とされていた。
我孫子先生のTwitter(@abikoyuu)で公開された、先生と東久留米との出会いを描いた漫画も展示されていた。
複製原画の展示は会場奥の一角。右手には単行本1巻の試読コーナーも。
1巻表紙絵(上)と、地元の落合川を描いたと思しき1枚(下)。
白黒ページの複製原画も10点ほどが展示。内容的には、やはり川や橋のシーンがメインのチョイス。
複製原画と、実際の東久留米の風景写真が組み合わされて展示されているのが特徴的だった。
複製以外の展示は、過去の資料(東久留米市の市報や新聞からの抜粋)が中心だった。我孫子先生と同じように、『めぐる』作中では耕助が「東京にこんなキレイな川があるなんて!」と驚いていたけれど、ずっと綺麗だったわけではなく、高度経済成長期には汚染が問題となっていたようだ。『めぐる』を読んで漠然と「綺麗な川だなー」としか考えていなかった自分にはけっこう衝撃だった。
展示自体は30分ほどで観終わるくらいの規模だったので、帰る前にもう1か所寄り道を。
中央図書館正面から都道を挟んで向かいにある「うつわ&カフェ かくしち」は、『めぐる』作中の耕助と翼が話すシーン(2巻収録の第9話)のモデルと思しき瀟洒な喫茶店。
ちなみに翼のコメント通りタルトが美味しい。季節ごとに使われる食材が異なり、この日はベイクドベリーのタルトや紅玉のタルトなど(和風なお菓子もあり)。
「東久留米のぞきめがね」はシリーズものの展示のようで、今回の「川編」の前には「遺跡編」が催されたようだ。以降の企画は詳らかではないけれど、今後も『めぐる』や他の作品とのコラボを希望しつつ、他の自治体でも同趣旨の展示が増えるといいなと思う。