【探訪】『東のくるめと隣のめぐる』2巻発売記念サイン会…ついでに聖地探しも
2018/07/20
東京都下、西武池袋線沿線にある“湧水の街”東久留米を舞台に、ちょっと不思議系な塚原めぐる(つかはら・――)と、それに一喜一憂の永耕助(えい・こうすけ)の関係を描く『東のくるめと隣のめぐる』。2月に刊行された1巻に続き、この6月に2巻が刊行された。
これに合わせて、東久留米の書店で作者の我孫子祐先生のサイン会が催された。参加してきたので、その様子を書き残そうと思う。
サイン会の会場となったのは、東久留米駅西口から徒歩すぐの書店、野崎書林(プラスゲオ東久留米駅前店)。このお店で『東のくるめ…』2巻を事前に予約し、サイン会の整理券を貰っておくことが参加の条件だ。作者の我孫子先生のTwitterで情報をキャッチしたのは、ツイートから2日ほど経った頃。すぐさま書店に向かってどうにか整理券を入手できたけれど、自分の整理券番号は50番台。定員は50人の予定ということだったので、ぎりぎりだったのかもしれない。
ともあれ、今日は早目に到着して、まずは2巻を受領。サイン会は19時頃開始なので、まだ相当時間がある。
なので、せっかくだし持参した1巻と2巻を眺めつつ、作中に描写されている場所探し、いわゆる“聖地探訪”を軽くやってみることに。
駅前を離れ、川沿いへ。東久留米の中心部には落合川と黒目川という2つの川が流れているが、この漫画で主な舞台となっているのは川幅などから黒目川だろう。
その黒目川を行きつ戻りつした結果、1巻の表紙の背景の元になったと思しきアングルを発見した。ちょっと緑が生い茂り過ぎているけれど、下に示す1巻表紙とかなり近いのではないかと思う。
続いては坂道を登り、小山台遺跡公園を訪れた。1巻収録の第5話で、市民プール帰りに一行が立ち寄ったのはここだと思われる。
やはり季節的に緑が盛んで、作中のように市街の様子が一望できる、とまではいかないが、気持ちがいい場所なのは確か。
駅まで戻って、逆側の駅前をぶらぶら。この道の風景は、第9話の扉に用いられている。
こちらは第15.5話(番外編四コマ)の扉絵の元になった場所だろう。
駅とほぼ一体化しているT○UTAYAのエントランスは、第14話の扉絵に使われた模様。
まだまだ時間があったのだけど、疲れたので某量販店の中の喫茶店で一休み。ここも第13話の舞台となっただろう場所だ。
予定時刻の30分ほど前、再び会場へ。既に15人ほどが並んでいた。
書店の方にお聞きしたところ、参加者は結局80人程度になったとのこと。並ぶタイミングが良かったのだろう、自分まで2、30分くらいで順番が回ってきたように思う。
書店の入り口の外から並び、列が進むと店内に入れるようになっていたのだが、店内には先生の設定画や、前作『スライムさんと勇者研究部』のものも含む生原稿をファイルしたものや、付箋を貼って“自分的な名所”を先生に教えられる東久留米マップなどが置かれ、待ち時間が気にならないよう配慮されていた。
いざ順番が回ってきたら、我孫子先生とご挨拶の上、サインと共に描いて頂きたい人物をリクエスト。自分はずばりヒロインのめぐるをお願いした。サイン中も気さくに話しかけられる我孫子先生は、物腰柔らかく、とても丁寧な方だった。
サインが終わると、再びご挨拶して退出した。何だかんだでサイン会というものに参加するのは10年ぶりくらいだったのだけど、楽しく参加することができた。作品に所縁のある場所でサイン会をするというスタイルは、これからも続いていくといいなと思う。
我孫子先生、お疲れ様でした&ありがとうございました。今後の展開を楽しみにしています。