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【一会】『せっかち伯爵と時間どろぼう 3』……他人の悪夢が残すのは
刊行からちょっと遅れましたが、『せっかち伯爵と時間どろぼう』の3巻について書いておきます。
「“海賊王”に!!!! ならないからっ!!!」と帯にも大書されている『ワンピース』を皮切りに、○ィズニーに北朝○に放射能と、相変わらず“怖いものなど何もない”系風刺ネタ(下ネタ含む)が続いています。今巻で目についたネタを、ネタバレにならないようにメモしておきましょう。
冒頭を飾るのが件の『ワンピース』ネタ。一部『パイレーツ・オブ・カリビアン』も交えつつ、『行け!!南国アイスホッケー部』的な下ネタを中心に続きます。よく出てくるなと感心しきり。
下ネタはもはや全編に散りばめられていますが、「注文の多い温泉」っていうか「特殊な浴場」、「デンチヲイレテクダサイ」が秀逸でした。下ネタと勘違いの混合が、何だかむしろ小じゃれた感じに思えるから不思議です。これは落語の艶笑ものに近い感覚かなーと思ったり。
そしていわゆる権力への反骨めいたネタも今回多めな気がします。『蟹工船』からの共○党ネタに某“夢と魔法の国”ネタ、オンカロなどの放射能ネタといった作者の作品ではある意味定番を仕込みつつ、テレビ業界や時事的な不正疑惑にも目配りしています。「今年の前半は特にそういうニュースが多かった」とはネットのそこここで見聞きする話ですが、そこで名前が挙がるあの元歌手グループの一員やあの作曲家(?)やあの研究者も、見事にネタにされています。具体的に挙げれば、例えば地下闘技場に高価な熊手を携えた剣党首が参戦したりという感じです。
それと、風刺でも何でもないのですが。「なんというお労(いたわ)しい頭の短いお姿!」が何故だか印象に残りました。ちょっと古風な物言いでボケているところが新鮮なのでしょうか。

