漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 サンデー系 」 一覧

【一会】『月光条例 29(完)』……そして、物語は円環する

月光条例 29 (少年サンデーコミックス)

 「ヒジョーにメイワクな話をしよう」から始まった、おとぎ話(というか全ての物語)を巻き込んだ、ある意味で傲岸不遜、ある意味では史上最後の物語も、遂に語り終えられる時が来ました。最終巻だけに、頭の中を整理してから書きたいことも色々ありますが、あまり時間をおくのも何なので、ひとまず書いてしまいます。

 もう今巻は、一言で云えばラストバトルで大団円です。天童が明かす月光との荒っぽい友情の始まりなんてエピソードも挟まれますが、やはり主役は月光とエンゲキブでしょう。
 『うしおととら』(100夜100漫第64夜)の潮ととら、『からくりサーカス』の(100夜100漫第27夜)勝と鳴海と、主役たちの“コンビであること”が強調されるのが藤田漫画のラストバトルの特徴ですが、今回はそれが月光とエンゲキブによって担われます。
 エンゲキブが月光と一緒に命を懸けようとするシーンを読みながら自分の脳裏に唐突に思い出されたのが、TYPE-MOONのビジュアルノベルゲームとして出発し、今秋2度目のアニメ化が決まっている『Fate/stay night』の主題歌「disillusion」の「誰かの為に生きて/この一瞬(とき)が全てでいいでしょう」という一節でした。不死という永い時を独り歩いてきた彼女の命が、本当の意味で燃え上がった一瞬だったと思います。
 それに先だって、戦いの場では長らく月光とコンビを組んできたハチカヅキの「きっと…/お勝ち下さいまし」という言葉と、初めて描かれたその眼差しもまた、読者の心を震わせます。彼女もまた、最後まで使命を貫いた誇り高い条例執行者です。

(さらに…)

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第168夜 髷と笑いの軌跡…『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!

「ご、ごめんね。なんか変な奴ばっかりで…/けど、よかったら見学くらいしていってよ!」「(いい!)」「林田達のかけ合いは、桃ちゃんのお笑い心に火をつけた!」 『県立伊手高柔道部物語 いでじゅう!』モリタイシ 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(2002年7月~2005……

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【一会】『月光条例 28』……いまはまだ、泣くべき刻じゃないぜ

 26巻から毎月連続刊行されている『月光条例』。このまま最終巻まで行くのでしょうか。 (さらに…)……

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【一会】『銀の匙 11』……年度終わりと、愛すべきシビアさ

 長いようでやっぱり長かった、エゾノーでの1年が終わろうとしています。  思えばハチも随分たくましくなりましたねー。自分のご飯は自分で守る、が染み付いているあたり、連載開始当初とは一味違う、強い生命力を感じます。  バレンタイン投下作戦とか闇鍋とか、楽しいエピソードを……

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【一会】『月光条例 26巻』……それぞれができるコト

 「随意散漫」カテゴリでは継続中の漫画についても言及する、というわけで、先日発売の『月光条例』26巻について書いてみようと思います。(←後日追記:単行本1巻ごとの記事については、ひとまず「随意~」のサブカテゴリとして「一画一会(いちがいちえ)」を設定しました。)  ……

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第127夜 奇想に重ねた、直球ど真ん中な成長ロマン…『美鳥の日々

「い…いや、違う!/何でオレの右手が女になってんだ!?/てゆーか、お前、何でオレのこと知ってんだよ!!!」「あ、あの…/それは…つまり、その…/私、ずっとずっと/か…片思いしてたんです。/セイジ君の事ッ!!」 『美鳥の日々』井上和郎 作、小学館『週刊少年サンデー』掲……

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第115夜 江戸前の七兄弟、親を偲んで旅路かな…『虹色とうがらし

「つまりなにか?/おれたちは一人の男があっちこっちの女に手をだして産ませた子どもってわけか?」「人ぎきが悪いな、それぞれみんな本気で愛しあった結果じゃ。/それが証拠に同じ年のやつは一人もおらん。」「ふざけるない!」 『虹色とうがらし』あだち充 作、小学館『週刊少年……

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第103夜 一つ屋根の下、可笑しく切なく青春は往く…『めぞん一刻

「生きていれば――/いろんな欠点も見えてくるだろう。/でも 死人は無敵だ。/彼女の中で理想像が増殖していく。」 『めぞん一刻』高橋留美子 作、小学館『ビッグコミックスピリッツ』掲載(1980年10月~ 1987年4月)  東京郊外の時計坂に建つ一刻館は、風呂なし、……

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第97夜 不埒な欲望全開で悪霊退治…『GS美神 極楽大作戦!!

「美神さんっ!!/ぼかあっ…ぼかあもうっ!!」「いーかげんにしなさいっ!!」 『GS美神 極楽大作戦!!』椎名高志 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(1991年4月~1999年9月)  悪霊を除霊し、霊的被害を未然に食い止める国家資格ゴーストスィーパー。そんな彼……

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第95夜 野望を貫き、護ることこそが悪の流儀…『はじめてのあく

「悪の組織が世界を獲ろうとする理由――わかるか来栖?」 『はじめてのあく』藤木俊 作、小学館『週刊少年サンデー』掲載(2009年1月~2012年5月)  神奈川県の藤沢で暮らす高校生、渡キョーコ(わたり・――)は、ある朝とつぜん体の自由を奪われる。従兄弟の阿久野ジ……

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