漫画のレビュー&随想 | 100夜100漫

――夜毎、お話ししましょう。貴方が私を縊(くび)らぬ限りは。

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「 魔法 」 一覧

【一会】『ダンジョン飯 4』……決戦の果て、癒やしのひと時と暗雲

ダンジョン飯 4巻 (HARTA COMIX)

 コンピューターRPGを思わせるダンジョンの中、その深層でドラゴンに喰われた仲間を救うため、生息するモンスターを調理して栄養補給しつつ冒険を進める一行を描いた『ダンジョン飯』。4巻が出たのも2月の話になってしまいましたが、改めてその概要と感想を記したいと思います。
 ちなみに過日、本作の作者である九井諒子氏の作品全般についてのコラムも書きましたので、一応お知らせまで(外部サイト:現実的であるほど、幻想は深まる――九井諒子氏とその漫画 – シミルボン)。

 今巻最初のエピソードである22話の扉で、ライオス達が冒険しているダンジョンがあるのが「島」であることがさりげなく示されつつ、幕開けは前巻で登場したドワーフの女戦士ナマリたち一行がダンジョンから帰還したところから。一行の主であるノームのタンスが、一息つくまもなく出かけた先は、この「島」の領主と思しき「島主」の館でした。

(さらに…)

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【一会】『魔法陣グルグル2 7』……そして魔王となったもの

 基本はファンタジー&メルヘンだけど、随所に滲む日本の観光地のお土産屋さん的な(良く云えばアットホーム、悪く云えば所帯じみた)雰囲気が特徴的なRPG的冒険譚の続編『魔法陣グルグル2』。1月末に7巻が出ました。初代から数えて3度目のアニメ化も決まったとのことで盛り上がる中、……

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【一会】『七つの大罪 23』……健気に自堕落に傲慢に、抗う者たち

 人間・聖騎士・そして〈七つの大罪〉と、魔神族および〈十戒〉という二大陣営の戦いを中心に、ドルイド・妖精・巨人・女神族といった各種族の関わりが物語を深みに与える、鈴木央的アーサー王物語『七つの大罪』。最新の23巻が先月刊行となりました。ちなみに今巻の限定版付録は特製クリア……

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【一会】『ダンジョン飯 3』……水棲系食材の宝庫で思う、迷宮の環境学

 コンピューターRPGの古典『ウィザードリィ』(wikipedia)を思わせる「狂乱の魔術師」によるダンジョンを舞台に、生息しているモンスターを捕食するという『ダンジョンマスター』(wikipedia)っぽい要素を組み込み、モンスター料理を味わいながらの探索行を描く、九井……

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【一会】『魔法陣グルグル2 6』……恋模様と引きこもり女神様と“龍”の波紋

 ファンタジーだけど“たわし”や“さすまた”が登場し、メルヘンだけど“おっさん”の登場&活躍率が異様に高い、RPG的冒険漫画の続編『魔法陣グルグル2』。先月下旬に6巻の発刊となりました。読んで思ったことを書き留めたいと思います。  前巻で「勇者様」ことニケが魔王にさ……

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【一会】『七つの大罪 20』……迷宮の果てに集う、勇者・猛者・達人・強者

 中世イングランド的な地・ブリタニアを舞台に、〈七つの大罪〉を始めとする聖騎士達と〈十戒〉を筆頭とする魔神族との、技と魔力の応酬が激化しつつある『七つの大罪』の20巻が刊行となりました。予告通り今月15日の刊行でしたが、ちょっと遅くなりつつ概要と感想を書きたいと思います。……

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【一会】『魔法陣グルグル2 3』……最古にして最も有名な友達

 2巻から8か月を経ての3巻刊行となった、メルヘンチックとオヤジチックの共存が相変わらずカオスな魅力の『魔方陣グルグル2』。前作『魔法陣グルグル』の新装版も出揃ったので、『2』から入った読者も安心といったところでしょうか。  サビーナ王国での惨劇(笑)から人々を救うため……

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【一会】『魔法陣グルグル2 2』……魔王とグルグルと、大人になるということ

 例によって少し経ってしまいましたが、これは書かねばなりますまい。  一度は世界を救っちゃった(100夜100漫第28夜)勇者ニケとグルグル使いククリの、二度目のへっぽこ冒険道中を描く『魔方陣グルグル2』も2巻目。前作から登場し、前巻終盤でまさかのパーティー入りを果たし……

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第154夜 状況の千変万化に踊らず信念を貫け…『絶園のテンペスト』

「愛花が殺されたのは不合理だ/魔法も不合理だ/なら二つをぶつければ辻褄が合う/愛花を殺したやつを/この手で殺してやれる」 『絶園のテンペスト』城平京 原作、左有秀 構成、彩崎廉 作画、スクウェア・エニックス『月刊少年ガンガン』掲載(2009年7月~2013年3月) ……

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第105夜 開かれた瞳に映る世界は、本質か、かりそめか…『魔女』

「あなたにも きっとみえるはずよ。/わたし達は皆……/“彼女たち”の眷族なのだから。/あなた自身のからだで/世界を確かめていきなさい。」 『魔女』五十嵐大介 作、小学館『月刊IKKI』掲載(2003年4月~2004年11月)   彼女たちはどこにでもいる。文明と歴……

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