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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『双亡亭壊すべし 5』……黒と哄笑の来歴

双亡亭壊すべし(5) (少年サンデーコミックス)

 絵描きを目指す凧葉務(たこは・つとむ)、短刀を用いて魔を祓う刀巫覡(かたなふげき)の柘植紅(つげ・くれない)と、その弟・立木緑朗(たちき・ろくろう)、そして45年前の飛行機事故から変貌した姿で生還した凧葉青一(――・せいいち)。その4人を中心に、謎と悪意に満ちた館〈双亡亭〉をめぐり、話は彼方の異星にまで飛んだ『双亡亭壊すべし』。既に7巻まで出ていますが、ひとまず5巻から、読んで思ったことを書きたいと思います。

 宇宙の彼方、「オジイチャン」こと〈白い星〉と、そこに身を寄せている青一たち旅客機の乗員。そして、これを侵略しようとする〈侵略者〉である〈黒い星〉。永続するかと思われた両者の戦いも、幾多の死と45年の歳月を経て、ついに終局に至りました。
 しかし、唯一生き残り、〈黒い星〉の内奥に攻め入った青一と弟のマコトが見たのは、謎の穴。そしてその向こうに見える青い星とあの建物――地球と〈双亡亭〉でした。

(さらに…)

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