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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『七つの大罪 28』……良くも悪くも、因果は巡る

七つの大罪(28) (講談社コミックス)

 多種族による7人だけの騎士団〈七つの大罪〉と、世を滅ぼそうとする魔神族の戦い、そしてその背後にある魔神族と女神族という対立する二種族間に芽生えた愛の悲劇を描く『七つの大罪』。過日に引き続き、昨年10月刊行の28巻について語ります。
 ちなみに今巻の限定版はキラキラ缶バッジ付き。うーん、こういうのは自分はあまり興味がなく、今回は通常版にしました。

 城塞都市コランドへの道中、移動する新〈豚の帽子〉亭の中ではエレインを囲みエリザベス、ディアンヌのガールズトークに花が咲きます。3000年前から転生したというエリザベスが忘れてしまっていることを思い出せるよう、ディアンヌはエールを送りますが…。
 そのエリザベスを思うメリオダス、そして命の灯が消えようとしているエレインを思うバンの気持ちもまた、すれ違います。バンとエレインも過酷な運命を生きていますが、メリオダスとエリザベスの運命も、辛いものなのかもしれません。
 エリザベスの記憶の回復は唐突に訪れます。そしてメリオダスが明かした2人の真実。それは、3000年の旅路の発端となった残酷な呪いの物語でした。
 女神族と魔神族。交わらないはずの両者が手を取り合ったがゆえに生じた、永遠の生と永劫の輪廻。それは当然の報いだったと云うべきでしょうか。

(さらに…)

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