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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『魔法陣グルグル2 8』……人間いろいろ、魔法もいろいろ

魔法陣グルグル2(8) (ガンガンコミックスONLINE)

 今夏より三度アニメも放映中の、色モノ(「じゃないとは言わない」と今巻でニケ自身も云ってたりする)RPG風ファンタジー漫画、『魔法陣グルグル2』の8巻が6月下旬に刊行されました。相変わらず遅いですが、概要と思ったことなどを書き連ねたいと思います。
 今巻のニケとククリ達の足取りは、エボルの町の「怒りのダンジョン」を攻略し、南東にあるフルリ村、次いでその北、謎の秘宝「マキニカ」があると云われるズックニィへと向かう…といったところ。以下、自分がぐっときたポイントを中心に振り返ってみます。

 魔王の正体に迫りつつ描かれた「怒りのダンジョン」での冒険ですが、終わってみればそれは、魔王となった存在の魔力の強大さを示す一方で、その精神の“普通さ”を補強するものでした。好きな人に贈ろうとしていた「プレゼント」のセンスこそ独特かもしれませんが(でも、このRPG的世界観ならアリと云えばアリかも)、三角関係に端を発した、やるせない怒りを留め置いたその方法には、魔王なりの優しさを感じました。

(さらに…)

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