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第132夜 謎と人を愛す、食いしん坊ふたり…『魔人探偵脳噛ネウロ』
「…………ねぇネウロ」「何だ」「難しいね/人間って」「フハハハハ/何を突然我が輩のようなセリフを」

『魔人探偵脳噛ネウロ』松井優征 作、集英社『週刊少年ジャンプ』掲載(2005年2月~2009年4月)
女子高生、桂木弥子(かつらぎ・やこ)の日常は突如壊された。父親の誠一(せいいち)が密室の中で何者かに殺されたのだ。悄然とするヤコの前に、それは忽然と現れた。
脳噛(のうがみ)ネウロ。「謎」を糧とし、魔界の「謎」を全て食い尽くした突然変異種の魔人である。彼は、自らの脳髄の空腹を満たすことのできる「究極の謎」を求め、知性と悪意と向上心が渦巻く人間界へとやってきたのだ。
警察の捜査を尻目に、ネウロはヤコを強制的に名探偵に祭り上げ、それを隠れ蓑に魔界777ツ道具を駆使して謎解きを始める。全ては、謎を解くことで自らの飢えを満たすため。ことあるごとにヤコをいじめて楽しむようなドSでエゴイスティックな魔人の欲求は、常人離れした犯罪者たちと呼応する。
自らを探してまわる擬態者、奇跡を求めてあがく計算者、そして絶対悪の体現者−−。何人もの犯罪者による謎と戦いを経て、魔人と少女のそれぞれの心にも変化が訪れるのだった。
