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第129夜 行間から浮かぶ、在りし日の彼らの食生活…『文豪の食彩』
「例えば明治期/日本人は何を旨いと思って喰っていたのか?/そこにどんなドラマがあったのか?/それは今どこで食えるのか?/それは今も旨いのか?/…とかね」

『文豪の食彩』五十子肇観→壬生篤 原作、本庄敬 作画、日本文芸社『別冊漫画ゴラク増刊 食漫』掲載(2009年12月~2011年1月)
毎朝新聞の中堅記者、川中啓三は、立ち回りが下手すぎて本社政治部から深川支局へ飛ばされた。支局のデスク黒田は、かつて川中と“サツ回り”をした旧知の仲だが、趣味の食い道楽にうつつを抜かす川中に、「そろそろ仕事らしいことしてもらわんと」と釘を刺す。
ふと思いついた川中が提案したのは、文豪たちの著作を読み解き、当時の食を巡るドラマを炙り出そうというもの。自分も食べることが大好きな黒田デスクは、訝しみながらもゴーサインを出し、川中の連載「文士のお取り寄せ」はスタートする。
漱石、子規、一葉、芥川、荷風、太宰。文豪たちと彼らの食、そしてその時代をめぐる、男2人の都内行脚が始まった。
