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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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第111夜 「今、ここ」から逃げ出したい、全ての人へ…『彼方から』

「なんでこういう事態になったのかわかりませんが/とにかくっ/ぐじぐじしてたって仕方がないと考えましてね/こうしてお世話いただいているのも何かのご縁かと存じますし/この際 腹すえてついていかせていただきたいと決意した次第なわけでして」「………/何を言っているのかわからん」


彼方から 1 (白泉社文庫)

彼方からひかわきょうこ 作、白泉社『LaLa』掲載(1991年9月~2002年10月)

 SF作家の父譲りの空想力なのか、なぜか頻繁に異世界の夢をみる高校2年生の立木典子(たちき・のりこ)。彼女は友人達との下校中に、謎の爆発に巻き込まれる。夢だと思い込んでいた典子が気付いた時には、不思議な樹海の中の金色の苔の上に横たわっていた。困惑する典子に襲い来る巨大な芋虫を、一刀のもとに切り捨て彼女を救ったのは、黒髪の“渡り戦士”、イザーク・キア・タージ。突如としてやってきた異世界のことを何一つ知らず、言葉も通じない典子は、戸惑いながらもノリコとして、イザークと共に旅をすることになる。
 樹海の奥深くにイザークがやってきた理由、それは、世界に闇をもたらすと云われる「天上鬼」を覚醒させる「目覚め」の降臨を阻止するためだった。ノリコが「目覚め」ならば、いずれ殺さなければならないと覚悟を決めるイザーク。しかし、状況は悠長ではなかった。世界の覇者にならんとする各国から「目覚め」は狙われ、それから逃れるべく2人は旅を続けることとなる。
 旅を続けるうち、言葉を覚え、集ってきた仲間達の目に見えぬ力となっていくノリコ。一方イザークは、自らのうちに眠る底知れぬ力におののく。いつしか強く惹かれ合いながら、2人を中心とした光と闇の戦いは続いていく。

(さらに…)

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