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第119夜 伝説の大和型4番艦、起つ!…『新海底軍艦 巨鋼のドラゴンフォース』
「アネット拉致サルトノ報ニ接シ/海底軍艦ラ號ハ直チニ出動/コレヲ救出セントス/本日天気雨天ニシテ波高シ」

『新海底軍艦 巨鋼のドラゴンフォース』飯島ゆうすけ 作、角川書店『月刊少年エース』掲載(1995年9月~1996年11月号)
第二次世界大戦末期、各国は、極秘裏にもたらされた人類以外の手による技術“重力炉”を採用し、それまでのものとは一線を画す超戦艦を建造した。海中航行はおろか天翔ける力をも有すこれらの艦は、完成と時を同じくして各国の管理下を離れる。日本海軍の建造した大和型4番艦ラ號のみがこれに反し人類の手にあり続けたが、アメリカ産“ラ級艦”モンタナと相打ちとなり、海中へと沈んだ。
50年後。核廃棄物運搬船『かとり』に同行していた日本海上自衛隊の護衛艦が、1隻のアメリカ艦によって破壊された。艦名はモンタナ。轟沈された筈のこのラ級艦は、かつて人類にその動力技術を与えた、地殻の内側に住む異文明人――地空人の国家レムリアの手によって修復されたのだ。
彼ら地空人の狙いは地上征服。50年前の各国への技術提供は、そのための布石に過ぎなかった。
『かとり』船長の息子、有坂鋼(ありさか・ごう)は、父の安否への憂慮と己の義侠心から政府と接触する。そこで知ったのは、元日本海軍軍人にして財閥総帥である影山により、モンタナと共に沈んだ日本艦、ラ號の復活が進められているという事実だった。
ラ號二代目艦長、日向真鉄(ひゅうが・まがね)の指揮のもと、ラ號は復活。と同時に、かつて日本海軍に接触し、初代ラ號の撃沈と共に冷凍睡眠に入っていたレムリアの王女、アネットも覚醒する。
レムリアの地上征服論に賛同せず、人類との共存を願うアネットを守りながら、真鉄の、そしてラ號乗組員となった鋼の戦いが始まる。ラ號の行く手には、モンタナを始め、かつて人類各国が建造し、いまはレムリア陣営にあるラ級諸艦が立ちはだかる。
