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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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「 月別アーカイブ:2016年02月 」 一覧

【一会】『プリンセスメゾン 2』……シャンソン人形とヘドバンと

プリンセスメゾン 2 (ビッグ コミックス)

 居酒屋「じんちゃん」に勤める年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)。彼女の“運命の物件”探しを中心に置きつつ、それ以外の女性の“住まいと孤独”についてのエピソードも散りばめた池辺葵氏の『プリンセスメゾン』の2巻が、先ごろ発刊されました。物件探しの実際的なポイントを押さえつつも、いわゆる業界紹介漫画とは一線を画した、抒情と余韻が感じられる漫画です。

 1巻では都内のマンションを検討しつつ、要さん、亜久津さんといった持井不動産で働く派遣社員の2人と仲良くなって「沼ちゃん」と呼ばれるようになった幸。今巻ではさらに条件を絞った(=現実的な)物件を見ていきます。色々とサポートしてくれる持井不動産のチーフ格の男性・伊達さんは、幸を「ちょっといいな」と思っているようですが、なかなかもう一歩が踏み込めない様子。今巻の帯にもなっていますが、結婚について「夢のまた夢でしょうけど」と語る幸に何も云えないのは、スワンボートに乗れないこと以上に、冷静で理性的過ぎる彼のウイークポイントだと感じました。

(さらに…)

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第207夜 北の学府の、優雅な騒動は人獣共通…『動物のお医者さん』

「うちの大学を受けるのか/その顔は~~/理系!/ワタシにはキミの未来が見える/キミは将来~~/獣医になる!!/このカシオミニを賭けてもいい」「……」「キミが賭けるのはこの仔犬だ」 『動物のお医者さん』佐々木倫子 作、白泉社『花とゆめ』掲載(1987年12月~1993……

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【一会】『少女終末旅行 3』……“終わり”に臨む心構え

 割と絶望的な未来の世界を舞台に、黒髪黒瞳・しっかり者のちーちゃん(チト)と、金髪碧眼マイペースなユー(ユーリ)の、履帯式牽引車両ケッテンクラートに揺られる、奇妙にゆったりとした旅路を描いた、つくみず氏の『少女終末旅行』。予想よりも少し早く、このほど3巻が刊行されました。……

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【一会】『魔法陣グルグル2 5』……勇者さらわれる。乙女パーティ結成

 シロップと粉砂糖たっぷりのパンケーキにハーブティー、そこに何故か具がたっぷり入った豚汁というセットメニューをダンスフロアでいただくような、RPG風メルヘンチックアドベンチャー漫画『魔法陣グルグル2』。先日新刊の5巻が発売となりました。  幻のグルグルと云われる「か……

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