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【一会】『プリンセスメゾン 2』……シャンソン人形とヘドバンと
居酒屋「じんちゃん」に勤める年収250万円ちょっとの沼越幸(ぬまごえ・さち)。彼女の“運命の物件”探しを中心に置きつつ、それ以外の女性の“住まいと孤独”についてのエピソードも散りばめた池辺葵氏の『プリンセスメゾン』の2巻が、先ごろ発刊されました。物件探しの実際的なポイントを押さえつつも、いわゆる業界紹介漫画とは一線を画した、抒情と余韻が感じられる漫画です。
1巻では都内のマンションを検討しつつ、要さん、亜久津さんといった持井不動産で働く派遣社員の2人と仲良くなって「沼ちゃん」と呼ばれるようになった幸。今巻ではさらに条件を絞った(=現実的な)物件を見ていきます。色々とサポートしてくれる持井不動産のチーフ格の男性・伊達さんは、幸を「ちょっといいな」と思っているようですが、なかなかもう一歩が踏み込めない様子。今巻の帯にもなっていますが、結婚について「夢のまた夢でしょうけど」と語る幸に何も云えないのは、スワンボートに乗れないこと以上に、冷静で理性的過ぎる彼のウイークポイントだと感じました。

