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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『猫瞽女―ネコゴゼ― 2』……温泉地の勝負の行方はロシア式

猫瞽女 ―ネコゴゼ―  2巻 (コミック(ヤングキングコミックス))

 巫女に次いで猫耳という、ある意味で近年のヲタク界隈の要求を飲み込んだ上で、見事に渋み溢れる作品世界を描き出す宇河弘樹先生の『猫瞽女ネコゴゼ―』第2巻が先日刊行されました。
 描かれるのはパラレルな195X年。戦争に勝利したソ連によって支配され「日本自治ソビエト社会主義共和国」と呼称されるようになった日本の片隅で、人間たちと同じように、ある者は一途に、ある者は卑しく、ある者は苛烈に生きる、猫たちの渡世の物語です。
 中心となるのは、唄と三味線を表稼業にしながらも、仕込んだ刃を抜けば無二の遣い手である“はぐれ瞽女”夜梅(ようめ)と、ロシア正教に由来していそうな“機密”能力を行使する行者の鶯(うぐいす)の2匹の雌猫。当座の2匹の目的は、鶯の養い親を殺し、兄を収容所送りとした当局の秘密警察“必罰執行人”の何者かを追うことですが、仁義に篤い2匹のこと、権力を得た悪の前に涙を流す猫たちの力となって力を振るう展開となりそうです。

(さらに…)

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