「 日別アーカイブ:2015年07月31日 」 一覧
【一会】『少女終末旅行 2』……希望が潰えた時に浮かぶもの
先日、話題の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(公式サイト)を観てきました(高性能サブウーファーを新規導入した立川シネマシティの「極上爆音上映」は確かにすごかったです)。過激に恰好いい世界観と、人間の誇りを謳うストーリーがとても面白かったのですが、あの映画が描く遠未来に勝るとも劣らない世界を現出していると自分が思う漫画、つくみず氏『少女終末旅行』の2巻が刊行されていましたので、書きます。
とはいえ、『マッドマックス』のように人々が争い合うような“爆音”な物語ではありません。むしろ支配しているのは、主に静寂です。
登場する人物もごく僅かです。黒髪黒瞳、本好きだけどツッコミは意外と容赦ない運転担当のちーちゃん(チト)と、金髪碧眼、食べたり寝たりが好きでマイペースな銃器担当のユー(ユーリ)。基本的にはこの2人の女の子だけです。その他、1巻では地図を描いているカナザワが、今巻ではイシイという人物がゲスト的に登場します。
彼女たちがドイツ製の履帯式牽引車両ケッテンクラート(キャタピラと荷台のある大型バイクのようなもの)で行くのは、未来的ではあるものの生物がほぼ存在しない廃墟。恐らくは、過去に食糧か土地かあるいはそれ以外の何らかの事情で始まった戦争は、物語の始まるずっと以前に、戦闘を遂行する人員が誰もいなくなったことで自然に消滅したものと思われます。

参考:造形村SWS 1/32 Sd.Kfz.2 Kettenkrad (ケッテンクラート)

