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第192夜 その“ヘンなの”と過ごした日々を忘れない…『のらみみ』
「やっぱりアレですか。/居候するならドジでメガネでひとりっ子の男の子ですか?」「そりゃあもちろん。/キャラならみんなが憧れる環境じゃないですかね。」「僕、ひとりっ子とドジっていうのはなんとなくわかるんですけど、/メガネの理由がわかんないんですよね。」「さあ…おいらにも説明はできないけど、なんかその3条件が合わさると/このへんがムズムズと…/きっと本能的なものなんでしょーね。」

『のらみみ』原一雄 作、小学館『スピリッツ増刊IKKI』→『月刊IKKI』掲載(2002年12月~2009年8月)
子どもがいる家庭に居候し、日常に愉快さを演出してくれる「居候キャラクター」。そんな往年の藤子不二雄漫画のような存在が当たり前に居る世界。
居候キャラクターの家庭への紹介を主業務とする大手キャラクター紹介会社「ハローキッズ」。その59号店には、ちょっと変わったメンバーがいた。
居候先がなかなか見つからず、59号店そのものに居候して、仕事を手伝ったり好物の水あめをこねたりして過ごしている彼の名前は「見習いこぼうず・のらみみくん」。そののらみみからも「半田っち」呼ばわりされている若手の半田トシオ(はんだ・――)、しっかり者の更科ユキコ(さらしな・――)、交際相手の趣味に染まりやすい事務のナオミ、そしてどう見てもトマト似なトマゴメ所長の合計4人と1キャラが59号店の人員だ。
そんな59号店には、毎度いろいろなキャラがやってくる。動物っぽいの、ロボっぽいの、オバケっぽいの、人間っぽいの、そういう形容では説明できないシュールなの…。
見た目は愉快だけど、キャラ達にだって悩みがある。中学生になるとそれまでの子どもと“お別れ”しなければならず、それをどう切り出すか。“お別れ”した後の身の振りはどうするか。なかなか居候先が決まらないので人気のキャラタイプに似せたイメチェンでもするか。などなど。
時には居候先の家庭が抱える悩み相談にも乗りつつ、日々59号店には騒ぎが絶えない。おバカキャラのドッタリ君や、のらみみの妹分あまのじゃくシナモン、おとなしめなキャラおたまじゃくそんなど、知り合いキャラも増えて、店舗居候という身分にあまり切迫感を覚えることもなく、のらみみは過ごすのだった。
