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第185夜 責任=自覚×選択…『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』
「空木宗也、キミは知らないようだから言っておくが――/人に使命感を抱かせしめるものは主義などではない。/誰かの期待だ。」

『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』田中ほさな 作、小学館『ゲッサン』掲載(2011年9月~2014年1月)
何事においても「ちゃんとしたい」が信条の高校生、空木宗也(うつぎ・そうや)は、ある朝ちゃんと分別して出したはずのゴミを“逆分別”されるという意図不明な嫌がらせ(?)を受ける。時を同じくして幼馴染の甲斐庄月音(かいのしょう・つくね)も制服を盗まれ、宗也は自ら犯人捜しを買って出ることに。
前後して彼らの通う学校に転校してきた謎の美少女転校生、時坂暦(ときさか・こよみ)。なぜか宗也に親しげな彼女は、実は未来の人類のため、歴史を変えるためにこの時代にやってきたと語る。そしてその鍵になる人物こそが宗也だというのだ。
“今の地球に厳しくすることは、未来の人類に優しくすること“。謎めいた宣言のもと、自分が未来に帰るためにもあの手この手で「環境☆破壊」を画策する時坂さんに、「ちゃんとしたい」宗也は大困惑。学校内外の環境保護活動に命をかける夢原逸花(ゆめはら・いつか)ひきいる生徒会環境監査室の目を掻い潜り、宗也の僅か1歳年上の叔父にして郷土を担う名家の次期当主、藤堂虎也(とうどう・とらや)を巻き込みつつも、宗也と時坂さんのアンチエコロジカルな日々は続く。ドタバタコミカルに、あるいは幾つかの切実な想いを抱きながら。
