「 日別アーカイブ:2014年01月27日 」 一覧
第144夜 死は炙り出す。誰もが“誰かの為の誰か”と…『潔く柔く』
「あの人のことを/とてもよくわかっていますか?/あの人を……/…とてもよく………わかりたいです」「そりゃあ無理だ/とてもよくわかるなんて/他人の傲りだ/そんなこと言う奴は信用できない」

『潔く柔く』いくえみ綾 作、集英社『Cookie』掲載(2004年1月~2010年1月)
ある時とある高校で、彼らは巡り会った。瀬戸カンナ(せと・――)、春田一恵(はるた・かずえ)、川口朝美(かわぐち・あさみ)、真山 稔邦(まやま・としくに)。
ハルタは幼馴染のカンナに想いを寄せていた。しかし真山もカンナへの恋心を募らせ、麻美はハルタを想う。夏の日、4人のうちの誰かと誰かの秘密が共有され、そして、ある出来事の衝撃が、彼らの日常を引き裂いた。
そんなカンナたち1人1人が歩む道と、過去・現在・未来において交わり、あるいは交わらない、幾多の若者たちの、憧れと、喜びと、苛立ちと、絶望。
凛として臆病な、そんな幾つもの道の錯綜の中、彼女の心は変わっていけるのか――。
