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漫画の感想やレビュー、随想などをつづる夜

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【一会】『七つの大罪 40』……八つ目の罪、あるいは彼女という現象

七つの大罪(40) (講談社コミックス)

 ついに次巻41巻が最終巻と明示された、旧き世界と新時代の英雄達を繋ぐ物語『七つの大罪』。前巻に引き続き、2月17日に刊行された第40巻の内容を追って行きたいと思います。

 ゼルドリスの身体を乗っ取った魔神王との戦いも佳境。〈七つの大罪〉全員一丸となり、立ち向かうところで前巻は終わっていました。
 今巻の冒頭は、魔神王に意識を乗っ取られたままのゼルドリスの精神世界から。仲違いするメリオダスとゼルドリスですが、そんな魔神王のまやかしに、今さら乗せられるゼルドリスでもありません。魔神王を圧倒しながら彼が口にしたのは、兄メリオダスへの理解と信頼。ゼルドリスの精神世界での戦いは、その肉体の本来の主が勝利することで終わりました。

 精神世界でのゼルドリスの勝利は、現実世界にも影響を及ぼします。魔神王は乗っ取っていた肉体から分離し、ゼルドリスは元の姿に戻りました。現実世界で兄と弟が顔を合わせるのも久々のこと。本当の和解が訪れたと云えるでしょう。
(さらに…)

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