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【一会】『いぬやしき 6』……地上で、宇宙で、迫る破滅の時
エイリアンと思しき存在による事故に巻き込まれたため、超ハイスペックなアンドロイドとなってしまった初老の会社員・犬屋敷壱郎(いぬやしき・いちろう)と高校生の獅子神皓(ししがみ・ひろ)。銃をものともしない戦闘能力と、難病すら完治させる治療能力を有する彼らそれぞれの、“生きている感じ”を求めての活躍と暴走を描いた『いぬやしき』。先月22日に6巻が刊行されました。読みましたので概要と感想を綴ります。
凶悪連続殺人犯として指名手配を受けながらも、クラスメイトの渡辺しおんという理解者に匿われることで、少しばかり人間性を取り戻しつつあった皓。しかし、彼らが寝静まったところに忍び寄る影――といったところで、前巻は幕切れだったかと思います。今巻はその直後から始まり、多くの読者が危惧したであろう、皓の再びの暴走へと繋がっていきます。
悪者や嫌われ者が、ごく少数の理解者を得て一時は心休まるものの、その理解者を喪失することでより強い憎しみをつのらせる、という図式は昔からのものです(自分は『ダイの大冒険』[100夜100漫第90夜]の竜騎将バランを思い出しました)。が、黄金パターンだけに引き込まれます。

